筋トレが話題の市原隼人、『おいしい給食』で10kg減量 その意外な理由とは
2019年、2021年にドラマ放送&劇場版がそれぞれ公開された、市原隼人主演の『おいしい給食』。1980年代の中学校を舞台に、心から給食を愛する教師・甘利田幸男と、同じく給食道を究めんとする生徒との熱すぎる捧腹絶倒のグルメバトルはハマる人を続出させ、多くのファンを生み出してきた。そして北海道・函館に舞台を移した待望のシーズン3が、10月より各局にて放送スタートする。子役から長いキャリアを誇り、近年では鍛え上げられた筋肉美も注目を集めるなど、何事にも全力で立ち向かう姿は、市原隼人という存在を俳優界でも特別かつ稀有なものにしてきている。そんな彼に、「群を抜いて一番ハードな現場」と公言する『おいしい給食』新シーズンへの意気込みを直撃。自身のインスタグラムでも度々話題を呼ぶ、ストイックな筋力トレーニングの裏で、実はドラマのために10kg減量したというその意外な理由も明らかになった。
【写真】たくましい筋肉美にほれぼれ! 市原隼人の撮り下ろしカット(全6枚)
■「群を抜いて一番ハードな現場」への3度目のチャレンジ
1話30分のドラマである『おいしい給食』は、“学校給食”という多くの人が経験したものを、グルメドラマとして、フードバトルとして、そして学園ドラマとして巧みにコミカルに構成。そのうえで80年代という懐かしさが味付けされ、親と子が世代を超えて楽しむことができる。
ドラマ『おいしい給食 season3』第1話より (C)2023「おいしい給食」製作委員会
最大の見どころは、市原が「出演作で群を抜いて一番ハード」と言ってはばからない、文字通りの“魂の熱演”だ。演じる甘利田は、表向きは真面目を装った給食愛駄々漏れの中学教師。1日で最も楽しみにしている給食を目の前にすると踊り出し、幸福感いっぱいに平らげ、同じく給食を愛するライバル生徒とよりよい食べ方を競い合う。市原が全身を使って表現する甘利田の一連の動きが、『おいしい給食』を単なるグルメドラマの域を超えた、究極のエンターテインメントへと昇華させている。
市原自身、ドラマへかける情熱が並大抵ではないことをこれまでも明言してきたが、そんな中、シーズン3を迎えるにあたってのプレッシャーはどれほどのものだったのか。
「正直、プレッシャーはシーズン2よりも大きかったです。体力的にも精神的にも、自分にまたあれができるのかという不安はありました。このドラマは原作ものではないので、オリジナル脚本の強みというか、現場で作っていけることも多い。だからこそ現場では一切妥協したくなかったんです」。
ドラマ『おいしい給食 season3』第1話より (C)2023「おいしい給食」製作委員会
“一切の妥協なし”。しかし、シーズンを重ねていくと、同じことをしていてもマンネリやパワーダウンと捉えられかねない。「シーズン1、シーズン2と見てきてくださった方に対して自分がどうあるべきなのか。そのことに向き合う毎日でした」と、真摯な姿勢を崩さない市原。「でも全力で向き合っていると、自分の理解を超えた動きが生まれてくることがあるんです。シーズン1の撮影が始まる前から監督には挑戦させてくださいと言い続けてきましたし、そういう作品でありたい。オリジナル脚本の作品がこうやってみなさまに支持されて、シーズン3まで続くことって本当に奇跡だと思っています。決してなれ合いではなく、妥協することなく作り上げていける。こんな光栄なことはないです」と噛みしめるように語り、新シーズンの出来栄えにも自信を見せる。