『スーパーナチュラル 』ジェンセン・アクレス&ジャレッド・パダレッキ、2人は「これからもずっと家族」
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■人生を変えた作品 不変なる軸は僕らの“愛”と“努力”
『SUPERNATURAL <ファースト・シーズン>より 写真提供:AFLO
改めてこの15年を振り返ったジャレッドは、「僕は、『SUPERNATURAL』で僕の子どもの母親、つまり妻と出会った。僕の人生に多くの喜びをもたらしてくれたよ」と満面の笑み。一呼吸おき、「僕はこの作品から多くのことを学んだ。特にこの4ヵ月の間にいろいろと振り返って、その多大なる意味を実感しているよ。先日38歳の誕生日を迎えたばかりなんだけど、(本作の)パイロット版を撮影したのは22歳だった。同じドラマの出演としてはとてつもなく長い時間だ。15年続いたドラマで、当初から同じ2人の主人公で、同じ3人のキャラクターがずっと変わらず続いたドラマなんてほかにはないと思うよ。それにはとても感謝しているし、死ぬ日まで誇りに思うだろう。このドラマが世界中の人々に影響を与えられたことに感謝しているよ」としみじみ口にする。
ジャレッドの言葉を受け、「本作は多くの点で僕らの人生も確実に変えた。この番組は僕たちにとってかけがえのない宝物だ」とジェンセンはほほ笑む。
「この15年間、僕たちはさまざまなことを仕事でもプライベートでも経験した。そこには常に不変なる軸があり、それは作品であり、ドラマに対する僕らの愛であり、僕らが傾けた努力だ。ドラマから得た経験、演じた役柄、そしてドラマ自体を心から大切に思っているし、だからこそ常にベストを尽くしたい。いつかはきちんとこのドラマを終了することができて、皆さんにファイナルを観ていただけることを願っているよ」。
■お互いが自身の家族となり「これからもずっと家族」
イベントで見せた仲良しショット (C)AFLO
作品が与えた影響や本作についてなど、『SUPERNATURAL』をさまざまな角度から分析してくれた2人。15年間の苦楽を共にしてきたお互いの存在について聞いてみると、「一番好きな(僕より)背の低い兄さんというところかな」とジャレッドは声を大にする。
「彼と僕が一緒に経験してきたことを経験したら、誰でも兄弟のような仲になるのが当然だと思う。『SUPERNATURAL』の中でも話しているけれど、家族は単なる血縁ではない。同じ遺伝子を持って生まれた人間でもない。家族は自分で選び、自分が築き上げるものだ。誰かを自分の人生に少しずつ入れて、彼らにも少しずつ入れてもらい、その繰り返しでずっと続くプロセスだ。それが終わることもある。でも、彼と僕は15年間さまざまなことを乗り越えてきた。家族や友達が来ては、去っていくのも経験した。お互いが家庭を築き、家族がかなり増えるのを見守ってきた。どんなに時が経とうと、どんな遠い将来でも、夜中の3時に僕が彼に電話をして「助けてくれ」と言ったら、電話を切る前に彼は車に飛び乗って僕のところへ向かうだろう。僕も同じことをする。彼のことはそういう相手だと思っている」。
ジャレッドの言葉にじっと耳を傾けていたジェンセンは、「簡単にまとめると、ジャレッドは僕の家族となり、これからもずっと家族だ。この業界ではとても稀なことだけどね」と照れくさそうに返し、こう付け加えた。
「この作品を撮影していて僕が一番好きな瞬間は、台本にも、書かれているセリフにもない。それは、僕とジャレッドがセリフとセリフの間に突然感じる瞬間で、カメラが回っていて演技している2人だけにしか分からない瞬間なんだ。そういった瞬間は最高で、僕にとってはこのドラマをやっていて最も満足感を得られる要素だ。決して脚本やほかのことを軽視しているわけではないよ。それらは全て素晴らしいし、どのエピソードもシーズンも見事に練られている。でも、ジャレッドと僕の2人だけの瞬間が起きると、本当にうれしいし、楽しいんだ」。
2人のこれまでを思い出しながら、ファイナル・シーズンをじっくり楽しみたい。もちろん、またどこかで2人の兄弟に会えるのを期待して。(取材・文:安保有希子)
『SUPERNATURAL XV<ファイナル・シーズン> PART1』Vol.1‐5(Ep1~10) DVDは好評レンタル&デジタル配信中。『スーパーナチュラル』シーズン14は、スーパー!ドラマTVにて今後放送予定。
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