声優・三木眞一郎と田中敦子「私たちって似た者同士」 ホームズ&ワトソンは相性抜群
田中は、「癒しかどうかはわからないけど、天然なところが皆を和ませてられていたらいいな(笑)。ジョーンは、医者として失敗してしまった過去があって、自信を失っている女性なんだけれど、私は常に、自分に自信がなくて。そういうところは似ているかもしれない」と告白。三木も「俺だって、自信ないよ」と顔を見合わせる。
ベテラン声優の2人から、「自信がない」という言葉が飛び出したのは意外だが、三木は「年をとったら楽できるのかなと思っていたんだけど、全然、楽にならなくて」と言う。「25年くらい声優をやっていて、45歳でこのホームズの声を任せていただいて。それは、『この役をできるでしょう?』と言われているということ。だったら、任せてくれた方の予想を超えるところまでいきたいから」。
田中も「私たち、性格的に似ているのよね。積み重ねてきたものがあるからこそ、常に年相応の進化をし続けていかなければいけないと思っている。若い時はがむしゃらさやひたむきさがあって、ある程度年齢を重ねたら、技術的なことはもちろん、今度は味が必要になってくる。『これでいいや、こんなもんだ』と思ったらおしまいだと思っています」と熱意がこぼれる。
仕事に向かう時は「呼んでくれた人を裏切らない。そして、役に嫌われたくないという思いでいる」と三木。「役は自分の思いを叫べないから。常に役の思いを立体的にしていく必要があるので、『俺の声帯でいいですか?』という気持ちを忘れないようにしています」と力を込めると、田中は「このこだわり、ホームズみたいでしょう?」と微笑んだ。このホームズ&ワトソン、相性抜群だ。(取材・文・写真:成田おり枝)
『エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY』DVDレンタル&セルは7月9日リリース。
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