『北極百貨店のコンシェルジュさん』川井田夏海&大塚剛央 中村悠一ら先輩の演技には「びっくりしました」
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川井田:役に対するアプローチの仕方や、ディレクションへの対応、現場での過ごし方など本当に勉強になることがたくさんありました。収録が終わって「楽しかった!」と帰って行かれるのを見て、「またご一緒できるようにもっと頑張ろう!」と励みになりました。
大塚:フロアマネージャーの東堂を演じる飛田展男さん、外商員のトキワを演じる中村悠一さんと一緒に収録させていただいたのですが、先輩方の対応力のすごさにびっくりしました。お二人とも演じる方向性をピタッと合わせていらっしゃったんです。
また、飛田さんからは狙っていない面白さを感じました。東堂さんって厳格な雰囲気がありつつも、神出鬼没で謎の多い人物なんですが、飛田さんのお芝居を生で聞かせていただいたことで、東堂さんに色がついていくのを感じることができて、とても面白かったです。
――本作は自分のため、誰かのためと、いろいろな理由で百貨店に訪れるお客様がいます。お二人は誰かからもらった、もしくは渡したプレゼントで思い出に残っているものはありますか?
川井田:お手紙ですね。小さい頃に友達同士でやり取りした手紙も捨てられなくて、例えばちょっとしたお菓子と一緒にもらった「この前ありがとうね、今度遊ぼうね」と一言書かれた手紙も専用の箱にしまってあります。特に直筆で私に宛ててもらった手紙には思い入れがあって、私だけに宛てられた文字だと思うと捨てられないんです。
川井田夏海
――そうなんですね!
川井田:ありがたいことに、この仕事をしていてお手紙をいただくこともあって「これを見たよ」「元気をもらえた、ありがとうね」と皆さんが書いてくださってるのを、私こそ「それを伝えてくれてありがとう!」「手紙を書く時間を作ってくれてありがとう!」という気持ちで読ませていただいています。とってもうれしいプレゼントをいつもありがとうございます。
大塚:僕はつい最近、母の誕生日がありまして、せっかくこの作品にも関われたし、普段はあまり足を運べていない百貨店でプレゼント買いました。ただ、入店をしたものの、何を買っていいのか分からなくて…(笑)。母はきっと何をプレゼントしても喜んでくれるだろうけれど、あげるからにはより喜んでもらえるものを選びたくて、店舗の担当者の方にいろいろとアドバイスをしていただきました。
川井田:そうなんですね! 何をプレゼントされたんですか?
大塚剛央
大塚:財布です。それをどのくらい母が喜んでくれたかは分かりませんが、プレゼントって悩む時間も大事なのかなと思いました。最近だとネットですぐにプレゼントを贈ることもできます。それはそれで便利ですし、渡すだけでもすてきなことだと思うのですが、悩みながら選んだプレゼントを直接渡したほうが、僕はより心に残る気がしています。
(左から)川井田夏海&大塚剛央
――最後に本作の推しポイントを語ってください!
大塚:絵も音楽もすてきで、キャラクターたちもすごく面白く、そして印象的に描かれています。老若男女問わず楽しめる作品なので、ぜひ劇場でご覧ください。
川井田:本当にたくさんの動物たちが登場します。きっと皆さんが好きだと思う動物やエピソードも出てくるはず! そういう動物たちの魅力、そして物語や絵も含めて1回だと見切れないと思いますので、何度も何度も北極百貨店に足を運んでいただけたらうれしいです。
(取材・文:M.TOKU 写真:上野留加)
『北極百貨店のコンシェルジュさん』は、全国で公開中。