清水ミチコ、「ライブが一番好きで興奮できる」 10回目の武道館公演を自ら“お祝い”
清水ミチコ、前回のツアーの様子
――清水さんのライブと言えば、ここでこの人に目を付けたか!という方のモノマネやパロディー映像も必見ですが、準備は早めからスタートするのでしょうか?
清水:いや、たとえば8月にネタになりそうな事件があったとしても、11月に始めるツアーだともうすごい古い感じがするんですよね。だから、10月まで待つっていう感じですね。準備は8月からやってるんですけど、結局決まっていくのは秋からが多いかな。ギリギリまでこれはどうかあれはどうかって話し合ってます。
――ファンとしては、どうしても新ネタに期待してしまうのですが…。
清水:もちろん、ありますよ! 今年大ブレイクしたあの子とか、あのアーティストの作曲法とかね。世の中に爆発的ヒットがあるとこっちにもおいしい余波がありますから(笑)。
私は70年代の音楽が好きなんだけど、あの頃は自分で曲を書くとか作詞するとかは少なかったんですよね。最近の人たちは才能が昔とは全然違うんだなって感じがしますね。あと、複雑すごく。(モノマネを)本気ではなりきれてないけど、おちゃらけてネタって感じでやる分には憎まれないんじゃないかなって(笑)。糸井(重里)さんには「夢グループ」をやってくれって言われていて(笑)。新曲が出たらしいから聴いてみようかと。
そうそう、プーさんとハイジの原作の著作権が切れたとかで、いろいろ使えるという話も聞いたので、「しめた!」って思ってます(笑)。
――清水さんがモノマネされる方はパワフルな方が多いですよね。
清水:好きなんですよね。自分の中にそういう核みたいなものがないタイプだったので、そうなりたいっていう思いが強いのかも。あとは、特に権力者の人のモノマネだと余計に笑うんですよね、みんなが。政治家とかね(笑)。
どういうわけか自分は昔から、男性アイドルにはまったく興味なくって、女性のアイドルとか歌手が好きだったんですよね。だから今親しくさせてもらってる森山(良子)さんにも浅田(美代子)さんにもテンションが上がりますね。あんまり好きになるとモノマネしちゃうんで、迷惑な話なんですけど(笑)。
――清水さんにとってライブ、全国ツアーというのはどういうものですか?
清水:こういう仕事に就くとね、ラジオとかテレビとか映画とかいろんな仕事をさせて頂けるんですが、その中で一番残っていくものが自分に合っているものなんだろうなって思ってるんです。それについては、私にはやっぱりライブなんだろうなって。考えてみたら、一番好きで興奮できることっていうのはやっぱりライブだし。できるだけ長くやりたいと思ってるので、最近はライブのために健康診断に行くとか、健康にも気を付けるようになりました。
あとは、私はフォーク世代なので、フォークシンガーの方が夜汽車に乗ってどっか行くっていうのを学生時代に聞いていて、すごくうらやましかったんですよね。それを自分でもできてるみたいで、さすがに夜汽車はないんですけど、飛行機とか乗るとワクワクして楽しいんですよね。
――ライブに参戦されるファンの皆さんはどんな方が多い印象ですか?
清水:私のファンの方は、男女、あと男女どっちでもない方とか、年齢層も幅広いなって思いますね。でも、10年経ったから、「お互いちょっと…来ましたね」っていう感じもありますけど(笑)。
――オシャレというか、スマートにライブを楽しまれている方が多い気がしました。森山さんや平野レミさんが客席にいても、そんなに騒ぐこともなく…。
清水:本物がいるのに、ニセモノに夢中で(笑)。女芸人の友達が言ってたんだけど、これだけたくさんの人がいて、1人の出待ちもいないのが面白いって(笑)。みんな年なんだよって答えたんですけど。