町田啓太&白石麻衣、胸に残る熱い青春は“160キロピッチング”と“乃木坂46”
関連 :
――撮影で苦労したことは?
町田:撮影がスタートしたばかりで、(出演者同士)お互いにまだ関係性が作れていない頃に、候補生たちで盛り上がって、ワイワイしなきゃいけないシーンを撮ったときは難しかったです。正直なところ、どうしようかな、と。ですが、本当にすてきな共演者の方ばかりなので、すぐに打ち解けられて、撮影は意外にもスムーズに進んだのですが、しびれました(笑)。今回、ロケーションの関係もあり、1話の撮影をしたと思ったら、次は6話の撮影ということもあるので、そこは大変なところでもあります。このドラマは、だんだんとキャラクター同士の関係性が変わっていくのが楽しみなところでもあると思うので、(撮影が前後してしまうと)その関係が今、どうなっているのかを把握するのが難しくなってしまうんです(苦笑)。
白石:今、町田さんがおっしゃっていたように、撮影シーンが飛ぶのは大変なところでもあります。個人的には銃剣道のシーンがあったので、その所作がきちんとできるか不安でした。やはり教官という立場なので、美しく、カッコよく、凛(りん)とした姿を完璧に見せたいという思いがあり、ソワソワしながら撮影しました。
町田:そんなふうに全然見えなかったですよ。堂々とされていて、すごいなと思って。
白石:いやいや(苦笑)、難しかったです。
――今回の共演を通し、お互いに俳優としてどんな印象を持ちましたか?
町田:真っすぐな方だなと思いました。小手先ではなく、心から真っすぐに演じていらっしゃるので、僕自身も真っすぐに受け取ることができます。まだこれからご一緒するシーンがたくさんあるので、楽しみです。
白石:町田さんこそ、真っすぐだと思います(笑)。私は考え込んでしまうことも多いですし、あまり自分の意見を伝えられなかったり、自分の意思で動けなかったりしますが、町田さんは率先して意見を出してくださり、お芝居のことを真摯(しんし)に考えてくださっているのが感じられるので、本当に助かっています。
町田:多分、僕、この現場ですごく面倒くさがられていると思います(笑)。
白石:そんなことないです(笑)。頼りになります。
――自衛隊ならではの所作で大変だったことや、逆に気に入っているところを教えてください。
町田:大変だったのは、敬礼の仕方ですね。僕、航空学校に通っていたので、日常的に敬礼はしていたんですよ。でも、その時の敬礼は、海軍式の敬礼だったので、このドラマの舞台である陸上自衛隊の敬礼とはまた違うんです。空軍と海軍は、艦内で敬礼することも考えて、狭い場所でも行えるようにコンパクトな形なんですよ。ですが、陸上自衛隊ではしっかりとヒジを張って行う。僕は、海軍式の敬礼が体に染み付いてしまっていたので、直すのに苦労しました。それから、物語の序盤は、宙は訓練にも真剣に向き合わないというキャラクターなので、ビシッとやりたいのにやっちゃいけないというのが難しかったです(笑)。ストーリーが進んでいくと、みんなでバチっと所作がそろうようになるので、それはやっていても気持ちいいですし、そうした成長も楽しんでいただけたらと思います。
白石:私も敬礼です。
町田:すごくおきれいですよね。
白石:いやいや。初日に教えていただいたのですが、どうすれば正しい角度になるのか分からなくて、写真撮影の時に何度も角度を直していただいたんです。それが悔しくて、おうちに帰ってから、鏡を見て何回も何回も練習しました。なので、難しかったですが、だからこそ、今はお気に入りの所作になりました。