『虎に翼』『ラストマイル』活躍続く岡田将生 35歳を迎えた彼に中井貴一が贈るメッセージ
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岡田将生と中井貴一による“最強のくせ者ナース・コンビ”が帰ってきた! 2022年に放送され好評を博した『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系/毎週木曜21時)の続編が17日にスタートした。2年ぶりのタッグとなる岡田&中井に話を聞くと、劇中さながらの掛け合いで、最高のバディぶりを見せてくれた。
【写真】インタビュー中も息ぴったり! 仲良く笑顔を見せる岡田将生&中井貴一
◆用語や所作に難しさを感じるも、医療もの挑戦にやりがいを実感
『ドクターX』の中園ミホによる本作は、優秀だがプライドが高く感じの悪い那須田歩(岡田)と物腰は柔らかいが大うそつき(?)の九鬼静(中井)が、フリーランスの看護師として、卓越したスキルと生きる哲学をもって患者とその家族、周囲の医療従事者をも救っていく痛快医療ヒューマンドラマ。前作のラストで病に倒れた静を救おうと、手術のために共にニューヨークに旅立った2人のその後が描かれる。
――2年ぶりのコンビ復活となりますが、2人の掛け合いの感覚はすぐに取り戻せましたか?
岡田:最初は不安があり、監督にも「戻るまでに時間がかかるかもしれません」と言っていたんです。でも、第1話冒頭の静さんと歩の長回しの会話のシーンでクランクインだったので、トップギアで入らないといけず、一気に戻ってきました。
中井:容赦のないスケジュールでした…。
岡田:一言目からドラマの愚痴じゃないですか!(笑)
中井:撮影初日は普通慣らしていきましょうという感じで始まるんですけど、いきなり2人のドーンとした長回しのシーンから始まって。でもそれが功を奏して、2人の関係性を思い出すことができたので、逆に良かったですね。
『ザ・トラベルナース』第2話場面写真 (C)テレビ朝日
――台本を読まれての感想は?
岡田:2年経っていても、自分の体の中には『ザ・トラベルナース』という作品が組み込まれているんだなと感じました。中井貴一さんはずっと尊敬する俳優さんですし、この2年間で自分が見て経験してきたことを、また貴一さんの胸を借りてやれることがうれしいなと思いながら読ませていただきました。
中井:DNAに刻まれたというか、1度その役を経験すると、体の中に小さな火種が残っているんですね。台本を読むことによって、その火がまたふわーっと大きくなっていく感じがありました。ただ今回、静は広島弁だけじゃなく、タガログ語を話すシーンがあったので驚きましたけど(笑)。俳優は常に挑戦していかないと前進できないという気持ちがあるので、新しい経験を頂いたと思って台本を読みました。
――医療用語が大変なので、医療ものは避けたいという俳優さんもいらっしゃいますが…。
中井:僕たちの仕事は、例えば弁護士役をやる場合は法律用語も難しいですし、なんでも難しいんですけど、いまここに2人がいるということは耐えられたんでしょう(笑)。ダメならお断りしますものね。前回の放送時には、病院に行って採血するときに、ナースの方が「中井さん、観てます」と言って喜んでくださったんです。「ナースが生き生きしてる」って。男性でナースになりたいという人が増えてきたというお話も聞きました。そういう思いを背負っているという気持ちはどこかにあります。そのためには、僕たちは苦労してもやらなきゃいけないのかな、それが僕たちの仕事の意義なんじゃないかと岡田くんと話してます。
岡田:ナースの監修の方のもと、ナースの所作や行動もなるべくリアルを目指してやろうという思いが現場にあるんです。より真摯にみんなで作っていくという作業は前回も今回もいい時間で。とても難しいことではあるんですけど、やりがいは強く感じます。僕も病院で「歩ちゃんに採血する日が来るなんて思いませんでした! とても採血しやすい腕です」って手を震わせるナースの方に会いました(笑)。そういうコミュニケーションも含めて、また本作をやらせていただけるのはすごくうれしいです。
中井:その医療用語が大変だって言ったのは誰ですか? 岡田くんはですね、オペを英語でやるんです! 英語の日常会話の芝居でも大変なのに、オペをすべて英語でやるんですよ! なぁ?
岡田:(笑)。それは今助けていただいているのか、ハードルを上げているのか、どっちなんですか?
中井:両方!(笑)