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清原果耶&シュー・グァンハン、台湾と日本の“ロケ飯の違い”に感動 「タピオカドリンクを抱えて撮影していました(笑)」

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■グァンハンが清原へ差し入れしたものとは?

――非常に一体感のある現場だったかと思いますが、台湾パートと日本パートでスタッフの面々は多少異なりますよね。流動的なチームの中で、一体感が損なわれなかった理由はどこにあると思いますか。

清原:私はクランクインとアップが日本で、残り3週間ほどは全て台湾というスケジュールでしたが、まず日本においてはよく知っている藤井組のスタッフのみなさんがいらっしゃったので、安定感がありました。そして台湾パートは、もちろん各々に映画愛やこの作品への思いは強くあったかと思いますが、やはり「藤井監督が何をしようとしているのか」にスタッフやキャストのみなさんが興味を抱いていたからこそ、熱が循環していたのではないかと感じます。

『青春18×2 君へと続く道』場面写真 (C)2024「青春18×2」Film Partners
グァンハン:台湾と日本の撮影の大きな違いといえば言葉かと思いますが、現場には素晴らしい通訳の方々がいらっしゃったので全く問題になりませんでした。どちらかというと、僕が日本語を用いて演技することのほうが自分的には問題で、現場でのコミュニケーション自体はとにかくスムーズでした。これは映画撮影だけでなく、普段もそうかと思います。日常生活のなかで言葉が通じなくても、「この人はすごく頑張っているな」という熱は伝わってくるもので、「この人はこういうことをしてほしいと思っているんだろうな」と、見ていると自然と分かるものだと思います。

――なるほど。それ以外に違いがあるとしたら、グァンハンさんがおっしゃっていたような台湾と日本の食文化の違いがそれぞれの現場にも出ていた、といった点でしょうか。

グァンハン:僕はそれがとても面白かったです。この差異はそのまま台湾と日本の文化の差であり、文化交流をしている感覚でした。

清原:台湾の撮影現場は、朝ごはんから8種類くらい並んでいて、ドリンクの種類も豊富でした。お茶、紅茶、タピオカなどなど…。これがなんと昼も夜もそうなんです。そして私が本当に感動したのが、どのご飯も温かいことです。どうやってこんな絶妙なタイミングで用意してくださっているんだろう?と驚くくらいホカホカの状態でフォーなどを食べることができて、天国のようでした。温かくておいしいご飯がモチベーションに繋がることをしっかりと理解してくださっているからこそ、それがかなったのだと思います。

清原果耶
しかも、それとは別に台湾のスタッフさんが人気のグルメを差し入れしてくださるんです。私はとにかくタピオカドリンクが好きで、両手に抱えて撮影をしていたのですが(笑)、それを見たグァンハンさんがタピオカを差し入れてくださいました。どのご飯もとってもおいしかったです。

グァンハン:よく食べること、よく寝ること。そうすると、よく働くことになりますから。

清原:本当にそう思います!

――本作での経験を経て、今後の俳優としてのビジョンに変化はありましたか?

グァンハン:そうですね。どの作品に出演しても必ず得るもの、学びはあると思いますし、今回はさまざまなチャレンジをさせていただきました。ただ、役者の人生は旅そのものだと思っています。これからどういった脚本、監督、共演者に出会えるかわからないので、それが楽しみでもあります。

シュー・グァンハン
清原:私も全く同じです。

グァンハン:(日本語で)コピペ(笑)!

清原:今回の来日で、グァンハンさんが「コピペ」という日本語を覚えました(笑)。

私も、日台合作の本作では初めての経験をたくさんさせていただきました。この作品をきっかけに「挑戦してみよう、なんとかなるかも」の気持ちが今まで以上に増えたような気がしています。この勇気をちゃんと覚えておいて、次に生かしたいです。

(取材・文:SYO 写真:上野留加)

 映画『青春18×2 君へと続く道』は、5月3日より全国公開。

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