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長澤まさみ、実はラブストーリーは苦手 でも新作は「自分が演じるためにある感じがした」

映画

◆実はラブストーリーは苦手



――弥生は、胸の中にある言いたいことを言えず、抱え込んでしまうようなところがある女性です。長澤さんご自身はいかがですか?

長澤:私は、はっきり言う時は言うんですけど、我慢をしちゃうタイプなんです。言いたいことを我慢して、そのまま言わずに終わっちゃうかな。そこは自分の改善したい部分かもしれないです。言わないまま、そのままにしちゃいがちですね。後悔はしないけど、もうちょっと向き合ってもよかったかなと思う時もありますが、過去に戻ってやり直したいとかはないですね。その時の自分がそれだったと受け入れて、今後に生かしていきたいタイプなんで(笑)。

今回この作品を観て、きちんとその都度お話するというか、会話をすることって大事だなと改めて思ったんですよね。恋愛だけにかかわらず、人と関係性を築く上ではやっぱり会話というか、意思の疎通というのはとても重要だと思うし、それは相手に対しての思いやりでもある。そういうところを自分も見直したいなという気持ちにさせられたので、本作には恋愛だけじゃないメッセージ性があるんだなと感じました。

映画『四月になれば彼女は』場面写真 (C)2024「四月になれば彼女は」製作委員会
――婚約者である俊を演じた佐藤健さんとは今回が初共演というのが驚きでした。

長澤:CMでの共演はあるのですが、一緒にお芝居するのは初めてだったので、意外な発見がたくさんあって面白かったです。佐藤さんはサービス精神が旺盛だなと思いました。いい作品を作って楽しんでもらいたいという思いで芝居をしている感じがしました。

シャイな方だとも思うし、つかみどころがなくちょっと近寄りがたいかなという印象が若干あったんです。でも、一緒に仕事をしてみたら、とても情深いというか、きちんと仕事に対して真摯に取り組んでいる方だなと。私が思う仕事に対する価値観を理解してくれるような、心の広い人でしたね。かっこよくてシャキっとした人を演じることが多いから、そういう役のイメージがあったせいかもしれないですが、とても穏やかな人だったことが意外でした。

――以前インタビューで、長澤さんもご自身を“サービス精神旺盛”とおっしゃっていました。

長澤:実は私もそうなんです(笑)。取り組み方は違うけれど、俳優としてお客さんに満足してもらえるものを作ろうという気合いはお互いにある気がしますね。


――長澤さんが、本作のような王道のラブストーリー作品にご出演されるのは久しぶりな感覚があります。

長澤:あぁ、そうかもしれないですね。ダー子の時間が長かったので(笑)。ラブストーリーは苦手なんです、私。ラブストーリーのような出来事を実生活で送ったことがないので、“わかんない!”“恥ずかしいじゃん”みたいな感じなんですよね(笑)。でも、特に若い時にはラブストーリーに出演することが多くて、“恥ずかしいな”“いやだな”と思いながら演じていた時もありました、照れちゃって。

年齢と作品を重ねて、今ではお芝居というフィルターがあるからこそ、セリフやシチュエーションを自分の中に受け入れていくことができるようになりましたが、お芝居じゃなかったら、こっぱずかしくって“こんなの絶対ないよ!”って思っているタイプかもしれないです(笑)。

でも叶うのであれば、これからもその年齢に応じた恋愛を演じられたらうれしいですね。

――ストーリーの中で『愛を終わらせない方法』というキーワードが出てきますが、長澤さんは『愛を終わらせない方法』はどんなことだと思いますか?

長澤:“与えること”ですかね。求めるばかりではやっぱりバランスが悪くなるし、どうしても自分が欲する側で相手に求めることばかり想像することが多いから、注ぐほうになってもいいんじゃないかと思う時もあります。そんなふうに向き合えたら、愛を終わらせずに育てていく方法というのを見出せるのかなと思います。

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◆念願のカメラを注文中

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