川島零士&本渡楓、アニメ『夜桜さんちの大作戦』は「決意や覚悟を積み重ねていく作品」
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――お互いが演じるキャラクターの印象を教えてください。
本渡:太陽は不器用ですよね。それを自覚すらせずに全力で物事に挑んでいる気もします。でも、ボロボロになっているのを隠して気丈に頑張っている彼を見て、私も「頑張ろう」って気持ちに自然となるんですよね。そういう影響を与えてくれる、まさに「太陽」のような存在だなと思います。
テレビアニメ『夜桜さんちの大作戦』第1話場面カット (C)権平ひつじ/集英社・夜桜さんちの大作戦製作委員会・MBS
――川島さんのお芝居についてはいかがですか?
本渡:太陽は「スパイってこんな感じなんだ!」とビックリしたり、何事にも全力で挑んだりしますが、零士くんも100%もしくは120%を芝居でぶつけているんです。休憩時間に先輩方に「どうやって演じているんですか!?」と熱心に聞く姿も、すごく太陽っぽい。なるべくして太陽役になったんだなぁと現場で感じています。
川島:ありがとうございます!!
本渡:ちなみに、今回の撮影で着ているペアルックのお洋服は、本作に合うんじゃないかということで、零士くんが準備してくれたんです。
川島:太陽と六美カラーだったので、これはいいかもと思って。
(左から)川島零士、本渡楓 クランクイン! 写真:高野広美
本渡:こうやってみんなで『夜桜さんちの大作戦』を盛り上げていこうと考えてくれるところも含めて、素敵な役者さんだなと思います。
川島:『夜桜さんちの大作戦』って、決意や覚悟を積み重ねていく作品だと僕は思っていて。六美は当主としての決意や覚悟が常に必要だし、そんな彼女に影響を受けて、太陽も覚悟を決めて頑張っている。彼は何事にも全力ではありますが、それは六美がいるからこそだと思うんです。太陽にとっては六美が「太陽」なんじゃないかな。
――本渡さんのお芝居についてはいかがですか?
川島:六美の難しい温度感をえーでちゃん(本渡さんの愛称)はひたむきに、一音・一音探っているんです。その結果で生まれた温度感の塩梅は絶妙。あと5度低かったら六美が心を開かない「怖い子」に見えてしまうところを的確に演じています。掛け合いをしていて楽しいですね。真摯に、丁寧にお互いのセリフをキャッチアップしようとするやり取りが、太陽と六美っぽさに繋がっていればいいなと思っています。