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のん、30歳に! “あまちゃんブレイク”から再びアカデミー女優になるまでのあまりに険しい道のり

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■2022年、再び「日本アカデミー賞」に凱旋、そして30代へ



 “のん”として復活した2016年。片渕須直監督の熱いオファーにより、アニメ映画『この世界の片隅に』主演声優を務めた彼女は、ここから映画界に徐々に返り咲いていく。2019年には同作の続編・『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開。2020年には、綿矢りさの同名小説を映画化した『私をくいとめて』で主演に。また2021年には映画『Ribbon』で脚本・監督・主演を務め、上海国際映画祭のGALA部門にも選出されるなど、これまで以上にその才能を見せつけている。

 そして昨年、主演映画『さかなのこ』が公開。本作は、魚類学者でタレントのさかなクンによる自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』(講談社)の実写化作品。のんは、性別の枠を超えて主人公のミー坊(さかなクンの幼少期の愛称)を熱演。天真らんまんで好きなことに一直線な少年を演じきった。

 『さかなのこ』でのんは、日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞、そして、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。2014年ぶりに、再びアカデミー賞の舞台に凱旋を果たす。授賞式の様子が日本テレビ系にて放映されると、SNS上では「のんちゃんが自力でここまで来たことに胸熱」「ジーンとしちゃう」などと、改名前から応援していた視聴者のコメントが多数寄せられていた。それもそのはず、この放送は、彼女にとって実におよそ9年ぶりの地上波出演となったのだ。


 “怒涛”ともいえるのんの20代。彼女自身はこの10年間について、インタビューで「本当にすごく楽しかったなって思います。結果、楽しかったし、面白かった」(※2)と振り返る。また、30歳を迎えることは「30歳を目前にして、もうどうでもいい、(30歳になることが)あまり関係ないなって感じになってきた」と語った。性別も、年齢にも縛られない30代ののんは、私たちにさらに幅広く、新しい世界を見せてくれるに違いない。30代となった彼女のこれからに期待せずにはいられない。(文・小島萌寧)

※1 のん、29歳は野心のこ GQ
https://www.gqjapan.jp/article/20230525-non(参照 2023‐5‐25)
※2 <のん>10年前と比べて「丸くなった」 7月で30歳も「自分は年齢がどうとか関係ない」 今思うこと MANTANWEB
https://mantan-web.jp/article/20230604dog00m200008000c.html(参照 2023‐6‐4)

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