ブーム火付け役『大奥』スタートから20周年 ドロドロ愛憎劇繰り広げたキャストたちの現在
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女優の菅野美穂らが主演した時代劇『大奥』(フジテレビ系)が2003年6月にスタートして、今月で20周年。本作は、江戸時代に将軍の妻たちが居住した女の園「大奥」を舞台に、女性たちが繰り広げる愛憎劇だ。同局は1968年、1983年と同名タイトルのドラマを放送していたが、この年、菅野、浅野ゆう子、池脇千鶴の3人を主演に迎えて再ドラマ化し、一大ブームを巻き起こした。シリーズ化もされ、2019年には完結編となる『大奥 最終章』が放送された。今回はブームの火付け役となった2003年版のキャストたちの現在をまとめた。
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■ 菅野美穂
大河ドラマ『篤姫』(NHK総合ほか)でも描かれ、13代将軍・徳川家定の正室となる運命を背負わされる篤子(天璋院)を演じたのは、菅野美穂だった。この当時すでにトップ女優の仲間入りを果たしていた菅野だったが、本作で初の時代劇出演を果たし、新境地を開いた。2013年には、映画での共演をきっかけに交際していた堺雅人と結婚し、ビッグカップル誕生に世間が驚いた。2015年に第1子となる男児を、2018年に第2子となる女児を出産している。
■ 浅野ゆう子
大奥総取締の瀧山(おゆう)を演じたのは浅野ゆう子だ。浅野温子とダブル主演したドラマ『抱きしめたい!』(フジテレビ系)など80年代から90年代にかけてトレンディドラマ人気をけん引した人気女優。本作で演じた瀧山は、大奥の権力を一手に握り、将軍とさえ対等に渡りあえる女帝として君臨する役どころだ。浅野はその後もドラマ、映画、舞台版と『大奥』にさまざまな形で出演することになる。私生活では、一般男性と前年に結婚していたことを2018年に発表している。
■ 池脇千鶴
江戸の商家の一人娘で、大奥に奉公にやって来たまるを演じたのは池脇千鶴だった。まるは大奥で厳しいいじめに遭っていたところを篤子に助けられ、身分を越えた友情を育むことになる。2004年に映画『ジョゼと虎と魚たち』で鮮烈なイメージを残した池脇は、その後も女優として活躍。2014年に映画『そこのみにて光輝く』で数多くの国内映画賞を受賞した。最近では、2021年に連ドラ9年ぶりの主演となった『その女、ジルバ』(東海テレビ・フジテレビ系)で、熟女バーで働き始める独身アラフォー女性を演じ、多くの視聴者に称賛された。