入江甚儀&葉山奨之、朝ドラヒロイン・波瑠の意外な素顔を告白
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NHK連続テレビ小説『あさが来た』が好評の波瑠が主演を務める切ないヒューマンラブストーリー『流れ星が消えないうちに』。不慮の事故で恋人・加地を失い心に傷を抱えたヒロイン・菜緒子が再生していく物語で、加地の親友で奈緒子の現在の恋人・巧に扮した入江甚儀と、加地を演じた葉山奨之を直撃した。取材中も親友のような仲の良さを見せたふたりが、「男気がある」という波瑠の意外な素顔に盛り上がった。
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『キカイダー REBOOT』の主演により話題を集めた入江と、朝ドラ『まれ』で一気に知名度を上げた葉山。上り調子のふたりが初共演した本作は、『半分の月がのぼる空』の橋本紡の小説を実写化した作品。ふたりとも小説のことはかなり意識して臨んだ。
入江が振り返る。「漫画や小説の実写化はよくありますが、映画は映画で別物だとされる作品もありますよね。でも『流れ星が消えないうちに』は原作と切り離せない作品だと思うんです。柴山(健次)監督が本当に原作に惚れていて、橋本先生にたくさん手紙を書いてやっと実現させた、原作への愛が詰まった映画なので」。葉山は小説を5回読んだと明かす。「加地は亡くなった後も奈緒子や巧を動かしていく存在だし、原作ファンの思い入れも強いキャラクターだと思うので、原作も脚本もかなり読み込んで加地をつかんでいきました」。
そのうえで奈緒子と巧の配役に言及。「本を読んでいる段階で、巧は甚儀で奈緒子は波瑠ちゃんだ!って浮かんだんです。すごいでしょ! キャスティングを聞く前ですよ。それくらいふたりは原作のキャラクターに合ってる。でも、ちょっと周囲より先に行っていて、人の心に刺さるような大人なセリフをいう加地がなぜ僕なのか、わからなかったんですよ。むしろ僕は加地と真逆じゃないかと(笑)」。
隣で聞いていた入江は、確かに巧と自分には通じる部分があり、演じるうえでは「とにかく奈緒子を支えたい気持ちを大事にした」としながら、葉山と加地の共通点を分析した。「奨之は人がまっすぐ歩いているところを、いきなりカーブで入ってくるようなタイプ。人と違う発想をしたり、周りとは違うリズムで歩いている。質は違うかもしれないけれど、加地と根本は一緒なんじゃないかと思います」。