『表参道高校合唱部!』芳根京子、 “オーディション荒らし”の異名を持つ女優の素顔
そんな気質も演者向きだが、高校1年生でスカウトされてデビューするまで演じることに全く興味がなかったそう。「吹奏楽部の部活動が忙しくて、映画もドラマも全然観ていなくて。私のおじさんがコントラバスの奏者で、おばさんはピアニスト、母はピアノ、兄はドラムとかベースをやっているような音楽が身近にある家族なんです。私もピアノを当たり前のように習っていた(笑)。当時は音楽と、あと料理にしか興味がありませんでした」。
音楽を学んでいたことが功を奏したのか、現在放映中の金曜ドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS)のヒロイン役もオーディションで抜擢された。「今回のドラマでは短期間で合唱の音取りをしないといけないんです。毎週違う歌を歌うし、毎日練習できないので、音楽ができて本当によかったと思います」。数々のオーディションを勝ち取っているせいか、“オーディション荒らし”との異名があることを伝えると「全然そんなことないです!」と肩をすぼめる。「ダメだったことも何度もありますよ! そのときはもちろん反省しますが、全力で臨んだので悔いは残りません」。
今秋には映画『先輩と彼女』が公開するなど、出演作が絶えないよう。今後ますます活躍しそうな彼女に女優としての目標を尋ねると「正直、演じる楽しさを知るようになったのは、1年半ぐらい前なんです。演技は、音楽や料理と同じで、感覚で動けるから好きなのかなと。だから今はまだ自分でもどんな女優さんになれるのかな?という感じです。とにかくいただいたお仕事を一つひとつ一生懸命に演じていった先に、自分らしい女優になれるのかなと。そうなれると希望を持って毎日全力で頑張っています!」。若干18歳ながら自分の性格を加味した目標がなんとも頼もしい。活躍を期待せずにはいられない、女優が登場したようだ。(取材・文:小竹亜紀)