芸能生活30周年・森口博子、山あり谷ありも「ガンダムが人生を変えてくれた」
バラドルとして一世を風靡した森口博子が今年、芸能生活30周年を迎えた。テレビ番組などでみせる明るく元気な笑顔が魅力の森口だが、6月に発売された「I wish~君がいるこの街で~」が、通算30枚目のシングル曲であるように“歌手活動”は彼女の芸能活動の「軸」となっている。中でも アニメ『機動戦士Zガンダム』主題歌「水の星へ愛をこめて」との出会いは「人生を変えてくれた作品」と強い思い入れがあるようだ。
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4歳から「歌手になる」と強い決意を持っていた森口。上京し色々なアイドルオーディションを受けるも結果がでなかった日々。そんな中、出会ったのが『ガンダム』だった。「本当に落ちまくっていて、もう最後と思っていたところに、手を差し伸べてくれたのが『水の星へ愛をこめて』でした。30年前の曲なのに、いまだにたくさんの方に愛していただいて色あせない。多くの人の人格形成の時に聴いてもらった曲。そんな歌を担わせていただいたことがボーカリスト冥利に尽きますし、使命を感じました」。
さらに『ガンダム』との縁は続く。デビュー後、思ったような活躍が出来なかった森口は、事務所から「リストラ」を宣告されたという。背水の陣となった森口は「何でもやります!」と誓い、バラドルの道へ進む。その後の活躍は周知の事実だが「歌を続けたかったから、バラエティを全身全霊で頑張ったんです。そうしたら(映画『機動戦士ガンダムF91』の主題歌である)『ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~』のお話をいただいたんです」と当時を振り返る。
この曲は大ヒットし、NHK紅白歌合戦にも出場。その後の“歌手”森口博子を大きく印象づける一役を担った。「バラドルと言われている時代でしたが、この曲との出会いで、『森口博子って歌手だったんだ』って認識してもらえ、また歌手の軸を作ることができた。本当に『ガンダム』は私の人生を変えてくれた作品なんです」。