『アベンジャーズ』J・ウェドン監督、マーベル愛を胸に「全て出し切った」勇退を示唆
アクション巨編『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の監督・脚本を手掛けたジョス・ウェドンがインタビューに応じた。前作からメガホンを取り、大のマーベルコミックス・ファンを自負するウェドン監督だが、「わたしはこの作品に貢献できる全ての力を出し切った」と清々しい口調で語り、『アベンジャーズ』を含めたマーベル作品から勇退する考えを示唆した。
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本作は、ロバート・ダウニー・Jrが演じるアイアンマンをはじめ、キャプテン・アメリカ、ハルク、ソーなど、マーベルコミックスのキャラクターたちが一堂に会するアクション超大作第2弾。アイアンマンことトニー・スタークが完成させた人工知能“ウルトロン”の暴走を阻止するために、最強チーム“アベンジャーズ”が壮絶な闘いに挑んでいく。
マーベルのスーパースター夢の競演は、ファンにとってはまさに垂涎の企画だが、彼らを一つに束ね、映画として成立させる作業は並大抵の苦労ではないはずだ。ウェドン監督は、「確かに、あれだけのキャラクターがいて、複雑な要素も含んでいるので、編集が一番大変だった。アクションとドラマのバランスを考えながら、映画全体のトーン、リズムを作り出すのには苦労したね。ただ、プロットがしっかり固まっていたので、撮影自体はスムーズにいったよ」と振り返る。
とくに今回は、ダイナミックな戦闘バトルだけでなく、家族、姉弟、男と女、さらには人情とテクノロジーとの対比など、ヒューマニズムあふれる描写をたっぷりと盛り込んでいるだけに演出も細やか。「例えば、ホークアイ一家が暮らす農園にアベンジャーズの面々が身を寄せ合うシーンは、 “親密感”に溢れていてとても気に入っている」と述懐。さらに、「今回は役者たちの素晴らしい演技力が生きていて、そういった意味では「演技合戦」も楽しめる作品。彼らが一人一人、きちんとお互いを立てて、お互いをよりよく魅せようと高め合う姿勢が素晴らしかった」と俳優陣を絶賛した。