大河『花燃ゆ』主演・井上真央、「戦う男性は素敵」幕末志士の魅力を語る
吉田松陰の末妹としてこの世に生を受け、有名な幕末の志士たちと共に育ち、多くの出会いと別れを経験しながら、激動の幕末を生き抜いた杉文(後の楫取美和)の波乱万丈な生涯を描く、2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』。詳細な文献が残っていない文を演じるにあたり「作り上げていく作業が難しくもあり楽しい」と語る井上真央に、文に対する思いや本作の魅力を聞いた。
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文を演じて数ヵ月が経ったこの日、井上は「文さんについては、久坂玄瑞と結婚し、兄の松陰と玄瑞が死んだあとに毛利家の奥に入って守り役をやり、そして姉の死後、その旦那さんと結婚する、くらいしか記録には残っていないのです。どういう気持ちで決断をしていったのかという、文さんの描かれていない部分を作り上げていく作業が難しくもあり楽しいですね」と演じるやりがいを語った。
また、「“こういう子にしたい”とは決めずに、多くの人との出会いと別れを繰り返していく中で、変化を遂げていけたらいいなと思っています。ただ、兄の松陰や、後に結婚する玄瑞に対する特別な思いに対しては、素直な感情を出せたらいいですね」と役作りしていることを明かした。
そんな文の魅力については、「命を犠牲にしてまでも志し高く戦おうとする人たちの拠りどころで、安心できる人物だったんだろうなという気がしています。妹キャラでも、たまにちゃんとしたことを言い、あとは受け止めるというところが藩士にとっても魅力的だったんじゃないかと思います」と分析し、「私自身も妹ですが、兄に対しては心配も尊敬もしているので、文も松陰に影響される部分は大きかったんだろうと思います」と共感していた。