人気声優・逢坂良太、『エンダーのゲーム』実写映画吹き替え“初体験”の感想は?
本作では、主人公エンダーを含め世界中から集められた天才児たちが、昆虫型生命体フォーミックとの戦闘に備えるための訓練基地バトル・スクールが存在する。彼らはそこで無重力空間での戦闘訓練や射撃の仕方を学んでいく。逢坂は、このバトル・スクールで繰り広げられる「バトルシーンが全て好き。無重力を味わってみたい」と少年のように目を輝かせる。“無重力空間”に心惹かれた様子の逢坂は「何て言えばいいか…感性が働きまくるみたいな(笑)。一度落下すると、スピードが減速しない感覚を味わってみたいです」。
そんな逢坂は、昨年だけで5本以上のTVアニメで主役を飾り、今年も今期から主人公を演じるアニメが絶賛放送中の人気声優。ディズニーが配給する映画の主役にキャスティングが決定したときは、誰に連絡を入れたのか訊ねてみると「誰にも連絡してないです」と意外な答えが返ってきた。「そこは秘密主義なので(笑)」と。「まだ収録もしていない段階で“やったぜ”という気分にはなれない」とのこと。「収録が始まってからが勝負だと思っているので、(キャスティングが)決まった段階で浮かれていたら、足元をすくわれるかなと。(収録が)終わるまでは気を抜かずにいようと思っていました」。若くして人気声優の仲間入りを果たしたとはいえ、とても謙虚だ。
また、数多くの作品に出演した昨年について「自分のできることを精一杯やってきて、もちろん周りのサポートも受けて、1年をやってこれた」と振り返る。「楽しい現場も、つらい現場もありましたが、自分の好きな仕事をして過ごすことができたので、昨年のような楽しい1年が今年も続けることができれば」と今後の活動にも意欲的だ。
最後に、『エンダーのゲーム』以降も吹き替えに挑戦してみたいか、訊いてみると、「『エンダー』の次回作をやりたいですね」との答えが。「次回作があれば、ぜひ次もやらせて頂きたいなとは思っています。少し先になってしまうかもしれないですけどね」。
現在の日本アニメにインスピレーションを与えたという伝説的小説の映画化『エンダーのゲーム』。観たらきっと、そのことが納得できるはずだ。(取材・文:鈴木沙織)
『エンダーのゲーム』は1月18日より全国公開。