森川智之&甲斐田裕子、『バイオハザード』映像の進化に「実写のつもりでやっている」
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●長年戦い続けるレオンとクレアに掛けてあげたい言葉
――数々の修羅場をくぐってきたレオンとクレアですが、2021年の現在、もし2人に声を掛けるとしたら、どんな言葉を掛けてあげたいですか?
森川:まさに現実の世界情勢が、図らずも『バイオハザード』の世界に寄ってきているなと。
甲斐田:本当にそうですよね。現実がゲームに近づいている。「僕が止める」って言ってたけど、止められなかったね、レオン…。
『バイオハザード:インフィニット ダークネス』 (C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
森川:本当だね(笑)。今作のストーリーにしても、あくまでエンターテインメントなんですが、ワールドワイドに展開する中で、世界情勢も政治的な思惑も見えてくる。今までは「これが現実になったら恐ろしいよね」と思って観ていたはずだったのに、今はわれわれがまさにそれを実感している。なので、この物語が本当にリアルに感じるんです。
そういう意味で俳優レオンには、「次回作どうする?」って声を掛けるかも(笑)。現実が追い付いてきているんで、次はどんなものにするかって。
甲斐田:クレアも今頃どこかで戦ってると思うんですよね。
森川:この2021年だとクレアの方が忙しいよね、たぶん(笑)。
甲斐田:それこそ、今作でクレアが所属している「テラセイブ」みたいなNGO団体で働きながら、みんなのために戦ってくれてるんだろうなって。その一生懸命さとまっすぐな気持ちは本当に尊敬しています。だから「私も一緒に頑張るよ。クレアが望んでるような世界になるといいね」って声を掛けるかな。
●レオンとクレア以外で、2人が演じてみたいキャラは?
――このシリーズで、レオンとクレア以外でほかに演じてみたいキャラはいますか?
森川:なんだろう、いろいろあるなぁ。
甲斐田:私はゾンビとか怪物になっちゃうキャラ(笑)。例えば『ディジェネ』だったら(小山)力也さんの役みたいな。
森川:ああ、いい人キャラからのってやつね(笑)
甲斐田:そうそう!
森川:要するに唸(うな)りたいってことね。
甲斐田:声を加工されて。
森川:あの“間(あいだ)”をやってみたいよね。人間からゾンビとか怪物になっていくあの間の部分。1回下を向いてからの、来るぞ…っていうね。
甲斐田:そうそうそう! 汚い声を出す(笑)! そういうのやってみたいです。
森川:でもやらせてもらえなさそうだよね。甲斐田さんのキャラの場合、華麗に飛んだり跳ねたりでゾンビかわしちゃいそうだし(笑)。
僕がやってみたいのは、『バイオハザード』的によく出てくるキャラで大統領。それも戦う大統領ね。
甲斐田:ゾンビと戦うんだ! 守ってもらうんじゃなくて(笑)
森川:でも僕が大統領をやると、たぶんめちゃくちゃアクションすると思う(笑)。誰よりも強いじゃん、みたいな。
――森川さんはトム・クルーズの吹き替え声優としても有名ですが、レオンとトムは共通点が多いんじゃないですか? アクション俳優として。
森川:レオンはもちろんすごいんですけど、レオンをやってると、逆にトムすげえなって思います。実在の人間なのに、レオンに近いことを実際にやってるんで。でも、たまに本当にケガしてるのとか見ると、「あ、トムも人間なんだな」って思いますね(笑)。