堀未央奈に聞く、乃木坂46“卒業直後”の心境「グループへの愛は変わっていない」
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3月28日の無観客配信ライブ「9th YEAR BIRTHDAY LIVE 〜2期生ライブ〜」で、乃木坂46を卒業した堀未央奈。アイドルから女優へ。8年間の経験を糧に、1人の女性として歩き始めた彼女は「もっと他人より努力して、頑張らなくてはいけない」と決意を示す。まさしく“今”思う、卒業の実感や未来への展望はどうか。グループを離れて約2週間、4月中旬に卒業直後の心境を聞いた。
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■“卒業直後”の今の心境「グループへの愛は変わっていない」
――乃木坂46を卒業して2週間。「乃木坂46・堀未央奈」から「堀未央奈」として歩き始めた“今”の気持ちは?
堀:卒業しても、乃木坂46の活動は追っているんです。だから、実感は少しずつ湧いているけど、グループに対する愛は変わっていません。今日は誰が何の仕事をしているのか、どの番組に出演するかもチェックしていて。メンバーからも話を聞いています。(キャプテンの秋元)真夏さんや同期の子たちとも連絡しているし、卒業後の寂しさもあんまりないです。
――距離感は変わっていないようですね。仕事やプライベートでの変化は?
堀:朝起きるのは早くなりました。たぶん、グループのときより責任感が強くなったから。メンバーでいたときは、もし寝坊したり失敗したりしても、リカバーし合える安心感もあったんです。でも日頃の振る舞いも含めて、すべての責任を負うのは自分だと、今まで以上に考えるようになりました。
だから、朝も「ヤバい。ちゃんと起きなきゃ!」とプレッシャーが増してきて。以前からすんなり起きていたけど、より慎重にするため、目覚し時計を1つから2つに増やしました(笑)。
――(笑)。移動中や仕事の合間も過ごし方は変わりましたか?
堀:やっぱり、グループのときはみんなと一緒にしゃべっていたから。最近は、台本を覚えたり、1人での作業が増えてきました。誰かと話す機会も減ってきて、ちょっと寂しさも感じます。メンバーと一緒のときは、昨日話していた話題の続きを今日話すとか、学校みたいな感じだったので。もちろん、1人になってからのお仕事でいろんな人たちと話すのも新鮮で楽しいし、環境の変化に慣れていかなければと思っています。
――グループを離れたからこそ、心配な部分もありますか?
堀:例えば、仕事の現場へ向かうにも、グループではメンバー同士で「行き方はこうだよね」と共有していたんです。でも、今は自分で地図を見て、現場に向かわなければいけない。誰かに頼れないので、よりしっかり準備するようになりました。社会人としては当たり前のことですけど(笑)。みんなで協力していたことを、1人でやらなければいけないのもちょっと寂しいから、徐々に慣れていきたいです。
――メンバーでいた当時から、慎重な一面は変わらずですか?
堀:グループを卒業してから、より慎重になった気はします。元々、心配性なんです。それに、芸能界へ入るタイミングでお母さんから「あいさつと遅刻だけは気をつけなさい」と言われていたので。メンバーとしても社会人としての自覚を持たなきゃと常に思っていたし、今でも、その意識は変わってないです。
■卒業ライブ翌日は「泣きすぎて、目がパンパン」
――アイドルを卒業した「2期生ライブ」では、どのような気持ちでステージへ立っていましたか?
堀:楽しかったです。当日は、オープニングの衣装も提案させていただいたのが思い出深くて。それに、やっぱりライブが好きだと思えました。歌って踊るのがすごく好きなので、ライブ中はずっと「最後になるのは嫌だな。もっと踊りたい」と感じていて。素直に、大好きなメンバーと一緒にステージへ立てたのがうれしかったです。
――全23曲披露した中で、卒業への思いが強く込み上げた曲は?
堀:本編最後の「ゆっくりと咲く花」は、印象的でした。音源化されていないけど、いつかアルバムとかに入ったら、もう一度聴いてみたいと思える曲です。この曲は、昨年の配信ライブ(※1)用に秋元(康)先生が2期生に向けて書いてくださったものなんです。
自分たちに寄り添い、思いを代弁してくれたかのような歌詞の曲だから、ステージではみんな泣いていたと思います。私も、何となくではなく、歌詞の意味をかみ締めながら歌っていて。心に強く染みてきたし、曲の力もあって、切なさや悲しさに浸っていました。
※1:2020年3月7日配信「乃木坂46 幻の2期生ライブ @ SHOWROOM」。東京・国立代々木競技場第一体育館での有観客ライブがコロナ禍で中止に。その振替公演だった。
――最後の曲「アナスターシャ」では、先輩の1期生や後輩の3〜4期生が登場するサプライズもありました。
堀:みんなに気が付いた瞬間はフリーズしました。全然リハーサルと違ったから。リハーサルでは、2期生が横並びでギュッと集まり、歌う流れを何度も確認していたんです。本番では、私も意気揚々と歌っていたので(笑)ビックリして。ステージの後ろから近づいてきても気配も感じず、本番までどこに待機していたのかも分からないほど。でも、最後の最後で会えて良かったなと思いました。
――ちなみに、全編にわたり涙を流したライブの翌日。29日の朝は何をしていましたか?
堀:ライブで泣きすぎて、目がパンパンで萎(な)えていました(笑)。朝起きたら、ボクシングの試合に出たのかと思うほど、目が腫れていたんです。でも、夕方から仕事があったので、それまで一生懸命に目を冷やしていました。