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森七菜「そのままでいいんだ」 主演を経て変化した意識

映画

森七菜
森七菜 クランクイン!(写真:松林満美)

 2017年に女優デビューして以降、話題作への出演が相次いでいる19歳、森七菜。実写映画で初ヒロインを務めた主演作『ライアー×ライアー』では、“地味系女子大生”と“金髪ギャル”の演じ分けにトライ。新境地を切り開いている。女優道を歩む中では、「以前は緊張で硬くなってしまうことが多かったんですが、緊張をしないほうが面白いアイデアが出たり、いいお芝居ができるような気がしています」とうれしい発見、変化もあったという。“主演”という大役に向かうときに思い出す先輩の存在や、女優として大切にしていることを明かした。

【写真】森七菜の金髪ギャル姿 ツインテールの制服姿も 『ライアー×ライアー』より

 本作は、金田一蓮十郎による同名の人気コミック(講談社「KCデザート」刊)を、SixTONESの松村北斗と森のダブル主演で実写化したラブストーリー。主人公となるのは、両親の再婚により義理の姉弟となった透(松村)と湊(森)。ある理由でギャルメイクをしていた湊が、透と遭遇。とっさに別人の「JK・みな」だとウソをつく湊だが、それを信じた透は彼女に恋をしてしまう。

■初のギャル姿 鏡を見て「びっくりしました!」


 もともと原作コミックのファンだったという森。“地味系女子大生・湊”と“金髪ギャル・みな”をコミカルに演じ分けているが、「表情がコロコロと変わるのが、湊の魅力。嘘をついてしまうけれど、それでも憎めなくて、愛されるような女の子。誰もが応援したくなるような部分を大事にしたいと思っていました」と原作ファンならではのこだわりを吐露。

 新しいチャレンジも多かったといい、「原作に沿ったお芝居をするのは初めてです。透にキスをされそうになって、“ダメ!”と止める仕草(しぐさ)も原作のままなんです! 自分から自然に出てくる表情や仕草が一番やりやすいものではありますが、それを優先するのではなく、原作に自分をなじませるという作業は難しくもあって。でも、とても楽しんでできました」とニッコリ。「漫画の湊が描かれているページをコピーして、それを台本に貼って、いつでも湊の表情を思い出せるようにしていました」と研究を重ねたと話す。

映画『ライアー×ライアー』より金髪ギャル姿の森七菜 (C)2021『ライアー×ライアー』製作委員会(C)金田一蓮十郎/講談社
 金髪ギャル姿も初めての挑戦だ。「濃いリップ、カラーコンタクト、付け爪、カツラ…つけまつげは2枚重ね付けしています(笑)。やれることはすべて行って、個人的にもすべて初めての体験」だそうで、ギャルに変身した自分を初めて見た際には、「びっくりしました! とても新鮮でした」と楽しそうに述懐。「私の高校時代は膝丈のスカートだったので、短いスカートは少し恥ずかしくもあって。透に体を持ち上げられて、ぐるぐると回るシーンがあるんですが、“大丈夫かな?”と思いながらやっていました」と笑いつつ、「でもそういったファッションのおかげで、湊とみなの気持ちの切り替えもできた。ギャル姿に興味もあったので、経験できてすごくうれしかったです」と充実の表情を浮かべる。

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