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乃木坂46・中田花奈、卒業への思い「今なら“乃木坂が大好き”の気持ちで辞められる」

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■順調だからこそ「今なら乃木坂を“大好き”の気持ちで辞められる」


 卒業を伝えた当時、共にグループの初期を支えてきた同期や2期のメンバーは「みんな考える時期だよね」と背中を押してくれたという。しかし、4thアルバムで参加楽曲がなかったことにより卒業を決めたにも関わらず、その後に「こんなにいいことはない」と思うほどの話が舞い込み、活動が順風満帆に見える今の状況で、卒業することに迷いはないのか。

 「迷いはないです。いろいろなお仕事を頂いているのもあり『今なら乃木坂を“大好き”の気持ちで辞められる』と思っているんです。4thアルバムの時点での決断は正直、『つらいから辞めたい』という気持ちからでした。もしそんな悲しい思いのまま卒業したら、そのままの記憶や感情が残ってしまったと思います。

 でも今のタイミングで卒業すれば『楽しかった』と言えると思うんです。ただ逃げるために卒業するわけではないから。嫌なことがあっての精神状態だと周りが見えなくなるかもしれないけど、今はすごくハッピーなのでいろいろな人に感謝を伝えたいとか、ポジティブな気持ちで過ごせているので悔いはありません」。


 彼女の足跡をたどると、メンバー内ではなかなかの苦労人だったのも分かる。ファンからもダンスパフォーマンス力の高さを評価されていたが、選抜メンバーになれず、涙をのんだ日も多々あった。そんな9年間の活動の原動力になっていたのは、自分の家族へ対する思いだった。

 「乃木坂46へ加入した当時、高校を転校したんです。元々いた学校へ入るときも受験まで頑張ったし、両親も熱心に教育へ力をそそいでくれていたんですけど、その後は大学へ進学せずに乃木坂46の活動を続けてきて。親が敷いてくれたレールを取っ払って、全く違う場所へ懸けたことへの意地もあったので、こっちの道を選んで良かったと思える結果を出すまでは辞められないと思っていました。

 グループへ入るときも母親から『え、学校辞めちゃうの?』と言われたのは覚えていて、どこか両親を裏切ってしまったという感覚もあったんです。だから、どうしても(乃木坂46の活動を)選んで良かったと思えるような形にしたかったというか。デビューシングル『ぐるぐるカーテン』(2012年2月22日リリース)の活動がスタートしたころには私の決断を受け入れてくれていたし、これまでも応援してくれて協力的ではあったんですけど、ずっと心のどこかで引きずっている部分もありました」。

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