乃木坂46・白石麻衣、卒業後は「後輩たちに新しい“乃木坂像”を作ってほしい」
大ヒット映画の続編『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』でヒロインを務める乃木坂46の白石麻衣。今年初めには、3月25日に発売される25thシングルの活動をもってグループから卒業すると発表したが、結成から約8年半を経ての決断は各所で大きく注目された。本作への出演を通して、演技の世界で「また一歩前身できた」と明かした白石に、撮影当時のエピソードや自身の卒業についての思いを聞いた。
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■役の美乃里とは真逆「気も強くなければ優柔不断なところも」
映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』は、北川景子が主演し興行収入19億6000万円を数えた大ヒット作『スマホを落としただけなのに』の続編。前作で描かれた、長い黒髪の女性だけを狙った連続殺人鬼・浦野善治(成田凌)が引き起こした事件から数ヵ月後。解決に導いた刑事・加賀谷学(千葉雄大)と、その恋人である松田美乃里(白石)に、再び魔の手が迫る。メガホンを取るのは前作に続き、『リング』などで知られる巨匠・中田秀夫監督。
前作で主演した北川から、ヒロインのバトンを引き継いだ白石。出演にあたってプレッシャーがあったことは想像に難くないが、本人は意外にも「続編に携われるうれしさが勝っていました」と話す。
「出演が決まった当時はとにかく『大好きな作品に関われる』という気持ちが強かったです。物語の中心にあるのがスマホなのでテーマも身近ですし、台本をいただいてからもいろいろな感情が生まれてきました。撮影中からメンバーも『早く観たい』と言ってくれたし、私たちのプロデューサーである秋元康先生も試写をご覧になったようで『演技良かったね』と褒めていただけたのがうれしかったです」。
撮影現場では、中田監督から「今までにないほどの恐怖の表情」を求められたという白石。撮影が進むにつれて「自分なりの手応えをつかんでいきました」と話す。
「劇中ではとにかく追い詰められる場面が目立つ役柄でした。中田監督はシーンごとに『これぐらいの恐怖度でお願い』と、恐怖を数値化してくださったので、やりやすかったです。始まったばかりのときは、振り幅が分からず試行錯誤していましたが、だんだんと感覚が染み付いていった感じですね。恐怖が最高潮に達するシーンでは『とにかく限界まで振り切って』と言われ、戸惑いもありましたが、無事に演じ切ることができてよかったです!」。
スマホをきっかけにヒロインが翻弄される一方で、物語のさらなる軸になるのが千葉演じる刑事・加賀谷との恋模様。劇中では、結婚を迫る美乃里に対し、煮え切らない態度の加賀谷にもどかしさをおぼえる瞬間もあるが、白石自身はそんな男性を前にしたらどう思うのかを尋ねてみた。
「たぶん、女性からみればほとんどの人は『ハッキリしてよ!』と思ってしまう気がします…なぜなら、実際の場面で美乃里を演じながら、その気持ちをひしひしと味わいましたから(笑)。でも、自分が同じ立場になったら、美乃里のようにはっきりと相手に意思を示せるかは分かりません。私は美乃里とは真逆で気も強くなければ優柔不断なところもあるので…。今回の経験をきっかけに彼女の芯の強さを見習えればいいなと思います」。