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水田わさび、ドラえもんとの14年 年を重ねて気付いた責任の大きさ

アニメ・ゲーム

 2005年に大山のぶ代からドラえもんの声を引き継いだ水田。すでに14年以上の歳月が経ち、26年務めていた大山の折り返し地点を超えた。引き継いだ当時のことを聞くと「最初は何もかも分からなさすぎて逆にプレッシャーがなかった」と意外な答えが。「『ドラえもん』って風邪を引いても休めない。年を重ねるごとに、責任の大きさに気付いてきて、今はプレッシャーがすごくて。インフルエンザの予防接種を受けたことがなかったんですけど、ここ十数年は受けてます」と笑う。


(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019


 そんな水田にとって、ずばりドラえもんとは? 「ライフワークだと思ってやっています。正直ご先祖様や実家には悪いですけど、私にとって『映画ドラえもん』はお盆、正月より大きいことで、1年の中で中心ですね」と笑顔を見せる。

 劇中では「想像力は未来だ」というドラえもんとのび太のセリフがある。「想像が無理なら妄想でもいいし、ツライことがあったらいいことを妄想することで、いい未来につながるのでは」という水田。次世代のクリエイター陣がつなぐ藤子・F・不二雄の意思が詰まった『映画ドラえもん』は、大人になった私たちが忘れがちな大事なものを思い起こさせてくれる作品なのかもしれない。(取材・文・写真:高山美穂)

 『映画ドラえもん のび太の月面探査記』は3月1日より全国公開。

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