細谷佳正×山口眞弓『デジモン』と歩んだ2年半 和田光司さんとの思い出語る
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本作は制作決定に続き、そのキャスト陣も大きな注目を浴びた。成長した“選ばれし子どもたち”はキャストを一新、パートナーデジモンたちは全員、前作からの続投となったからだ。細谷は第1章の取材時に「違和感を無くしたい」と話しており、今回の取材時にも「違和感」という言葉を発した。「僕が子どもで、好きだったキャラクターの声が変わったら、違和感を持つと思うんです。でもその気持ちをファンに抱かせてしまったらダメだと思いましたし、(ヤマトは)僕に代わったので…。ずっと“違和感”という言葉が心に残っていたんだと思います」と述懐した。そんな細谷の言葉に、山口は「私はナイスキャスティング!って思いましたよ」と細谷を見てにっこり微笑む。細谷は、すかさず「もう一度言ってください!(笑)」と山口を促すと、「ナイスキャスティング!」と笑い、親指を立て“グッジョブ”をアピール。また山口は、「大人になったヤマトを、違和感なく演じられる方がいたんだなと思いました」と、細谷に賛辞を送る。「カッコいいのに、言葉を発しただけで笑えてしまうという人物ですし(笑) 違和感と言いますか、成長したヤマトが“そこにいた”というだけですね」。
最後に、『デジモンアドベンチャー tri.』という作品が細谷と山口にとって、どのような作品だったかを聞いた。
「初心を思い出させてくれる作品でした」と回顧した山口。細谷は「“受け入れてもらえる”という気持ちを、大きな作品で経験することができたと思っています。6章まで続けられたということは、賛否両論があっても受け入れてもらえたのかなと思っています」。(取材・文・写真:ほりかごさおり)
『デジモンアドベンチャー tri. 第6章「ぼくらの未来」』は5月5日より劇場上映。
衣装協力:Iroquois Headshop / BICASH