アジアで大人気の桜庭ななみ、失いかけていた自信を取り戻してくれた“語学”
しかし結果は見事に合格。福山雅治演じる主人公・矢村聡刑事の後輩刑事・百田里香という役を得て、念願のウー監督の現場を経験することとなる。
「ウー監督は、俳優のお芝居をすごく尊重してくださる方で、基本的には任せていただけるんです。なので、台本はあるものの、どんどんキャラクターは変化していきます。私の役柄も、最初はすごくアクティブでバイクに乗ったりするシーンもあったのですが、監督が私を見て役柄を変えていった部分もありました」。
香港・中国合作映画ということで、アジアでも非常に注目度が高い本作。すでに台湾や中国のドラマにも出演し注目を集めている桜庭だが、この作品でさらなる広がりを見せることは、容易に想像できる。
「海外でのお仕事も少しずつさせていただいていますが、まだ実感が沸いていないというのが正直な気持ちです。この映画はすでに中国で公開されていて、どんな反応があるのか楽しみですし、プラスに持っていければと思っています。同時に、日本の作品も大好きで、もっといろいろな作品に出演して、経験を積んでいきたいと思っています」。
2007年にデビューして10年が経過した。この10年間を「いろんなことがありましたが、たくさんのチャレンジができた10年でした」と振り返った桜庭。次の10年に対して「まだまったく想像ができないです」と語っていたが「仕事もプライベートも素敵な10年にしたい。そのためには新しいチャレンジをどんどんしていきたい」と強い視線で未来を見つめていた。(取材・文:磯部正和 写真:中村好伸)
映画『マンハント』は2月9日より全国公開。