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クリストファー・ノーラン監督、題材選びは「直感」

映画

 これまでの作品でも極限の人間の心理を描くことが多いノーラン監督だが「大規模な映画になればなるほど、お客さまを極限状態まで作品に引き込む必要があります。そのためにはキャラクターにも多くの困難やリスクを背負わせなければならない。本作では、いままでの作品のように個人のヒロイズムを描きたいわけではなく、集団のなかにおける極限状態を表現したかったんです。観客は、彼らのなかに入って、彼らと一緒に歩むことによって作品にのめり込んでほしいという狙いがありました」と意図を明かした。

 常に話題作を世に送り出しているが「謙遜するわけではないですが、映画監督というものはスペシャリストではないのです。脚本や芝居について、撮影技術など多少知っておくべきではありますが、基本的にはそれぞれプロフェッショナルがいる。どちらかというとゼネラリストであるべき。スタンリー・キューブリックが『映画の作り方を学ぶ一番いい方法は、映画を作ること』と言っていましたが、まさにそうだと思います」と作品を撮り続けることの大切さを説く。

 「題材選びというのは直感なんです」と語ったノーラン監督。『ダンケルク』についても、特別大きな理由があったとは語っていなかったが「この映画は昔から撮りたいと思っていた題材ではあるのです。ただこの映画を撮るためには、監督としての熟練さも必要ですし、予算的なところもある。たまたまいま準備が整ったということが大きい」と説明すると「でも、どうやら時代が求めているものを作れているようで、僕の作品が多くの人の心に訴えかけられているならば、それはうれしいことだよ」と笑顔で語った。(取材・文:磯部正和)

映画『ダンケルク』は9月9日より全国公開。

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