玉城裕規&中村龍介、互いをリスペクト 『メサイア』は「役者人生と共に歩んだ作品」
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互いに、「周康哉は、他の役者では観れない」、「三栖も観れない」と、認め合う中村と玉城。演じる役が反対だったら…ということも“考えられない”らしい。“演じる”ことはしないが、「劇中で三栖さんのモノマネはしてますけどね(笑)」という玉城。そんな玉城に、「あれは茶化してるだけだろ!?」と、すぐさまツッコミをいれた中村は「僕はプライベートで周のマネをしてます(笑) 玉ちゃんは声が武器だし、あの声が長所だからね」と応酬。周のマネは、中村だけでなく『メサイア』メンバーで楽屋での恒例行事になっていたことも明かした。
三栖と周のセリフには、中村と玉城の普段の会話から生まれたものも含まれているという。中村曰く、警察省警備局特別公安五係(=通称サクラ)の制服を着たくない、と話していたそうで、ある舞台で「『こんな(サクラの)制服着たくないよな、クソダセーしな』ってアドリブを言ったことがあったんですけど、その直後にサクラのメンバーが出て来るというシーンになっちゃって…。お客さんも思わず笑っちゃったことがあったんです」と語る。玉城も、「あのシーン、エピローグだったのに、笑いから入っちゃって(笑)」と振り返る。「悪いことしたなって思いましたね」と中村。ちなみに近しいセリフは、本作にも登場する。
劇中の三栖と周のように、互いを認め合う中村と玉城。唯一キャラクターと違うところは、素直に互いのリスペクトする点を口にすること。舞台やドラマで描かれてきたサクラ候補生の視点ではなく、三栖や周の視点から『メサイア』という作品を紡ぐ本作。タイトルにもあるように“メサイア外伝”として、2人の雄姿をみてほしい。(取材・文・写真:ほりかごさおり)
『メサイア外伝 ―極夜Polar night―』は現在公開中。
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