ニコール・キッドマン「きっと誰もが息を呑む」喜びと責任を感じた『LION』出演秘話
「実話だと知った時、きっと誰もが息をのむはず」。ニコール・キッドマンは、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』の物語に初めて触れたときの感想をこう答えた。本作は、5歳の時にインドで迷子になり、養子としてオーストラリアで育った青年サルーが、Google Earthと出会い、25年ぶりに家を見つけ出した…という一人の男性が実際に経験にした数奇な運命を描く。
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ニコールは本作で、青年サルーの養母・スーを演じる。本作との出会いのきっかけはエージェントからの1本の電話。「『あなたが気に入りそうなすばらしい脚本があるのよ』と言ってきたの。それでエージェントが、『この作品の監督(ガース・デイヴィス)はとても才能があるから、脚本を読むべきだ』って言ってきたのよ」。
エージェントの言葉通り、ニコールは本作の脚本を読み「なんて感動的な物語かしらと思ったわ」と明かす。「オーストラリアとインドの映画が組み合わさった作品だから、グローバルな映画だと私は感じていたの。でも、実際は母親の話で、強い神秘的なテーマを持った話だった。これが実話だと知った時、きっと誰もが息をのむはずよ」と語る。
本作が実話であることで、ニコール演じるスーという女性も、もちろん実在する。ニコールはスーと直接会ったと言い「スーはシドニーまで来てくれて、1日一緒に話して過ごして、意気投合したわ。とにかくたくさん質問をしたの」と振り返る。「私はスーを質問攻めしちゃったのだけど、スーはそのすべてに正直に、そして自信を持って答えてくれたわ。私自身の話もして、私に演じてほしいと言ってくれた」のだという。