『ジャングル・ブック』監督が明かす、“映画”を取り巻く環境、作り手の未来とは
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『アイアンマン』『アベンジャーズ』シリーズを手掛けたジョン・ファヴロー監督の最新作『ジャングル・ブック』。そのファヴロー監督と、彼に「とてもカリスマ性がある」と言わしめたモーグリ役のニール・セディが来日。ニール以外、本作に登場する動物がすべてCGという驚きの技術についてや、予想外の出来事がそのまま本編に使用されたという撮影エピソードなどについて語ってもらった。
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『ジャングル・ブック』は、 ジャングルの動物たちに育てられた人間の少年モーグリを主人公に、自然の掟とともに雄々しく生きる者たちの愛や憎しみ、喜びや悲しみを謳いあげたディズニーの感動作。ニール演じるモーグリ以外は動物も大自然もすべてをCGで表現。現実世界には決して存在しえない“人間味”あふれる動物たちや、息をのむほど美しいジャングルを描く。
「僕が子供の頃に見たアニメ版『ジャングル・ブック』のモーグリを彷彿とさせるような雰囲気を持っていたんだ」と、世界中の2000人の子供たちの中から“演技経験ゼロ”の新人、ニールを選んだ理由を語ったファヴロー監督。一方、モーグリ役に決まったニールは「超ハッピーハッピーだったよ」と満面の笑み。だが、ある時「うーわ、これ超大作じゃん」と改めて気付き、少しだけナーバスになったと言うが「みんなが僕を支えてくれて、応援してくれたから、怖がってちゃだめだなと思ったんだ」。
本作は、モーグリ以外がすべてCG映像ということもあり、撮影方法にも注目が集まっている。その撮影の中心人物であるニールに印象に残っている撮影について尋ねると、クマのバルーのお腹に乗り、川を下るシーンとの答えが。「発泡スチロールのようなものをバルーに見立てて、頭の部分だけ監督が演じていたんだ」と明かす。また「僕の知らないところでホースが用意されていて、いきなり水しぶきを掛けられたんだ。すごく驚いたんだけど、それがそのまま映画に使われているから、結果的に良かったのかもね」と、茶目っ気たっぷりに告白した。