樋口真嗣&田口清隆、“特撮監督”師弟コンビが「ウルトラ愛」を語る!
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ウルトラマンシリーズ放送50年を記念して、シリーズ最新作『ウルトラマンオーブ』でメガホンを取る田口清隆監督と『ウルトラマンパワード』の制作に携わり、映画『シン・ゴジラ』の公開を控えた樋口真嗣監督の対談が実現。“特撮”が縁で出会った師弟コンビが、こよなく愛するウルトラマンへの思い、制作秘話などを熱く語った。
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「ウルトラマン」との出会いについて樋口監督は、「僕らくらいの年代は、第1次ブームと第2次ブームの谷間になるんですが、谷間だから何もないかというと大間違い。『ウルトラファイト』(TBS系にて1970年~1971年にかけて放送)というミニ番組が放送されていて、それが最初の出会いでした。ウルトラマンと怪獣の戦いのシーンのみを編集するというウルトラマンシリーズの“原液”みたいな番組でした」と当時を懐かしそうに振り返る。
そんな樋口監督が携わったハリウッド製作の『ウルトラマンパワード』がブルーレイで発売されることになり大反響を呼んでいるが、当時は思ったものを作ることができず悔しい思いをしたという。「簡単に言うと、我々がデザインしたものをその通り作っているか監視する役目だったんですが、間違っていると指摘はできても、やり直せと命令することは契約上できませんでした」と苦笑い。
さらに、そこには、もう一つ裏話があったようで「当時、超合金の父と呼ばれたバンダイの村上克司さんが渡米前に、ウルトラマンのデザインをしてくださったんですが、それが科学特捜隊のクルマが変形してウルトラマンの顔になるという斬新なもので(笑)。脚本を直さなきゃいけない程の大変更になるのでこれはちょっと…と思って、間際で阻止しました。まあ、大変なことが多かったですね」と、当時の苦しい思い出も楽しそうに語る。
一方、再放送で観た初代の『ウルトラマン』が大好きだという田口監督は、「初代『ウルトラマン』は全てが詰まっている作品。迷うと必ずここに戻りますね。変化球を求めている時は『ウルトラセブン』。マンとセブンを行ったり来たりしながら、ベースは『ウルトラQ』にある、といった感じでしょうか」と、こちらも満面の笑顔。