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阿部サダヲ、瑛太だけが頼り!?「僕らはブレないでおこう」先輩俳優の“遊び”に対抗

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 ところが、その2人の良好な関係性に割って入ってくるのがベテラン勢。特にきたろう、西村、寺脇辺りが危険臭プンプンなのだが、「え?そう来るの?っていう役者が今回多くて大変でしたね。十三郎に賛同して“俺も俺も!”と参加してくるシーンがありますが、みんな、いろいろ仕掛けてくるんですよ」と困り顔を見せる。

 「例えば、西村さんは、みんなでコソコソ相談しているシーンに物凄いでっかい声で入ってくるし、きたろうさんは全く意味のないところで『バンザーイ!』と叫んで監督に注意されているし。だから、瑛太くんに、“僕らはブレないでおこう。先輩たちが遊ぼうとしている、でも、乗っかるとこの企画は失敗する!”と話し合った」のだとか。ただ、「町の有志たちが一致団結するまでにそれぞれの自我が出る、その人間っぽさがいい」と改めて先輩たちの演技を称賛。「そこがこの映画の深みであり、面白さでもある」と最後は感謝しきりだった。

 なお本作は、殿様役(仙台藩の第7代藩主・伊達重村)をフィギュアスケートの羽生結弦選手が演じるということで話題となっているが、阿部たち俳優陣は本番当日まで全く知らなかったそうだ。舞台裏では様々な憶測が飛び、「仙台だから羽生選手の名前も挙がったけれど、サンドイッチマンとか、マーくん(ニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手)、なぜか浅田真央ちゃんやジャスティン・ビーバーとか言ってる人もいた」と述懐。実際に羽生選手の演技を観た阿部は、「世界一の表現者ですから気持ちが違う。堂々としていましたね」と脱帽していた。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『殿、利息でござる!』は5月14日より全国公開。

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