『妖怪ウォッチ』『アイカツ!』は冬映画興行の定番に?
劇場の前売り券が東宝の配給映画史上最高の84万枚を記録した『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(12月20日公開)。そして、同作の1週間前、12月13日には、女児から絶大な支持を誇るテレビアニメ『アイカツ!』の初映画化『劇場版アイカツ!』が公開された。さらに、『映画 妖怪ウォッチ』に至っては、2015年12月に映画第2弾の公開が決定しており、『アイカツ!』もヒットすれば、続編が期待できるだろう。では、この2作品、冬映画興行の定番シリーズとなれるだろうか。関係者に聞いた。
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春の『ドラえもん』、GWの『名探偵コナン』『クレヨンしんちゃん』、夏の『ポケットモンスター』と、長期休暇の時期には、子どもをフックにその家族を取り込める、定番のファミリーアニメ映画が存在する。だが、意外なことに、年末年始が絡む冬映画興行には、定番アニメシリーズが少ないのだ。そこにきて、『妖怪ウォッチ』と『アイカツ!』の登場である。関係者は口にする。
「今年の冬映画の目玉である『妖怪ウォッチ』が旋風を巻き起こすことは間違いないと思います。2014年のヒットコンテンツとして最右翼に位置し、ゲームがヒットしているということからも、動向は『ポケモン』に類似しています。ピカチュウがジバニャンになりかわったヒットの構図は、関係各位おのずと期待するところであり、シリーズ化のポテンシャルも有しているでしょう」。
別の関係者は、「前売り特典と入場特典で惹きつける『妖怪ウォッチ』は、客層的にかなりの興行収入になると思います。ただ、リピーター見込みは少ないでしょうから、スタートダッシュがキモかと。また、『アイカツ!』は定番に近いかと思います。ディズニーやジブリ作品にはまだまだ及ばないと思いますが、今年のダークホースとしては期待大です」と、今年のヒットは間違いなしでも、シリーズ化には意見の分かれるところのようだ。