クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

【2021年映画ランキング】100億超『シン・エヴァ』ほかアニメ強し! 続くコロナ禍の悲喜こもごも

映画

■『花束みたいな恋をした』の偉業

 実写映画の注目は、7位にランクインした『花束みたいな恋をした』。2021年1月29日から全国350館で上映された本作は、公開から6週連続で映画動員ランキングトップという記録を打ち立てる。2021年の年間興収ランキングベスト10の配給会社は、東宝5作品(『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は東映/カラーの共同配給)、ワーナー2作品、東宝東和、松竹と大手ばかりの中、東京テアトル/リトル・モアというインディペンデント系の配給会社の作品が38.1億円という結果を残したことは大きなトピックスだ。

 公開時350館というのは、東宝や東映などいわゆるメジャー配給会社作品と同等の公開規模。こちらは『花束みたいな恋をした』が公開された時期に、国内大手や海外メジャー作品が公開延期になっていたという事情があるためタイミングの都合もあるが、興収は公開劇場数が多ければ良いというものでもなく、作品のテイストと公開規模が一致しないと集客は延びない。その意味では、純粋に映画に多くの人を惹(ひ)きつける力があったと言えるだろう。

■洋画ファンが『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』で熱狂!

2021年映画興行収入ランキング9位:『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
(C)2021 Universal Studios.All Rights Reserved.

 洋画で今年唯一ランクインしたのが、興収36.6億円を記録した9位の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(上映中)だ。2001年に公開された『ワイルド・スピード』から9作目となる本作は、8月6日に封切られるとオープニング興収で10億円を突破するなど、洋画ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。

 2021年末から2022年前半にかけては、12月18~19日の映画動員ランキングで首位を獲得した『マトリックス』シリーズ18年ぶりの新作『マトリックス レザレクションズ』をはじめ、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』『ゴーストバスターズ/アフターライフ』『ウエスト・サイド・ストーリー』『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』など、洋画の大作も控えている。

 日本では現在、小康状態を保っている新型コロナウイルス感染症だが、海外を見るとまだまだ予断を許さない地域も多い。2022年も規制されることなく、思う存分映画館で作品を楽しむ状況が続くことを願うばかりだ。(文・磯部正和)

■2021年全国映画興行収入ベスト10
第1位:『シン・エヴァンゲリオン劇場版』102.8億円
第2位:『名探偵コナン 緋色の弾丸』76.5億円
第3位:『竜とそばかすの姫』65.4億円(上映中)
第4位:『東京リベンジャーズ』44.7億円
第5位:『るろうに剣心 最終章 The Final』43.4億円
第6位:『新解釈・三國志』40.3億円
第7位:『花束みたいな恋をした』38.1億円
第8位:『マスカレード・ナイト』37.9億円(上映中)
第9位:『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』36.6億円(上映中)
第10位:『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』35.6億円(上映中)

※12月20日現在(推計概算)
※興行通信社調べ

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る