サメー“Summer”シーズン到来! 王道からトンデモまで、2020年に到来するサメ映画
■サメい(寒い)冬に元祖雪サメ映画『SNOW SHARK』リリース決定!(今冬DVD発売)
映画『SNOW SHARK(原題)
』雪原にサメ現る
“冬”と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは…やっぱり真っ白な雪の情景。そんな雪をかき分けてサメが登場し、次々と人々を襲う『SNOW SHARK(原題)』のリリースが今冬に決定! サメ映画通の方は、雪に出てくるサメ映画は『アイス・ジョーズ』(2013)があるじゃないか! と思われる方も多いかもしれない。しかしあなどるなかれ、この『SNOW SHARK(原題)』、実は『アイス・ジョーズ』が誕生する前の、2012年の作品。いわば雪サメ映画の元祖なのである。
一体どうやって撮影したのかと思わず首をかしげる、雪の中を進む背ビレのカットが盛り込まれた意欲作だが、手作り感あるテイストが敬遠されてか、なぜかこれまで日の目を見ず…。満を持しての日本上陸だ!
■“あの”アサイラムの新サメ映画は、ついに恐怖路線?『SHARK SEAZON』
『シャークネード』シリーズでおなじみアメリカの製作会社アサイラムがまたやってくれた。同社久々の新作となる新サメ映画のタイトルは『SHARK SEAZON(原題)』。なんだか本コラムに合わせたようなタイトルだが、現地アメリカでは7月28日に放送されることが予定されている。すでにYouTube上で公開された予告編では、アサイラムらしからぬストレートな恐怖重視のサメ映画であるような印象が伝わってくる。“ベテラン俳優マイケル・マドセンが出演”と大々的にうたわれているが、果たしてその実力はいかに!? ぜひ日本でのリリースもお願いしたい1本だ。
■サメ映画最前線を読む
誰もが知る『ジョーズ』(1975)は、サメ映画に“恐怖”のイメージを植え付けた。しかし時は流れ、『メガ・シャークvsジャイアント・オクトパス』(2009)シリーズや『シャークネード』(2013)シリーズなど、一風変わった作品が多数登場することによって、サメ映画は“恐怖”から“興味”へとシフト。「サメ映画だったら少々のことなら許容できる」という存在になった。
しかし、それも『MEG ザ・モンスター』(2018)が『ジョーズ』を超える興行成績をあげたという事実があったからこそ。そこから潮目が変わり、再びサメ映画のトレンドは王道の“恐怖”を体感させるものへと移行中だ。果たしてこの先、サメ映画はどんな風に進化を見せてくれるのか? それを楽しみにしたい。(文・中野ダンキチ)