坂口健太郎、急成長の背景に“自然体の魅力” 『とと姉ちゃん』が分岐点
現在放送中の連続ドラマ『東京タラレバ娘』のモデル・KEY、公開中の映画『君と100回目の恋』のパーフェクトな大学生・長谷川陸など、クール&スマートなイケメンでありつつ、やや謎めいたキャラクターが若い女性を中心に大人気の坂口健太郎。男性ファッション誌のモデルだった彼が、2014年に映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』で俳優デビューを果たすと、2015~2016年には10本の映画、テレビドラマにも途切れなく出演するなど、大活躍をみせた。
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そんな坂口を大きく世に知らしめたのは、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の星野武蔵役だろう。これまでのキラキラしたイケメンキャラから一転、黒メガネの植物オタクで、人間関係が苦手ながらも誠実に高畑充希演じる常子と向き合う青年を演じ、新たな一面を見せるとともに、若い世代ばかりではなく、幅広い層から注目される存在となった。
坂口は本作の会見で、好青年でさわやかイケメンという自身のパブリックイメージに対して「自分が思っているより、イメージの坂口健太郎が大きくなっている」と語っていた。さらに「そんなにいい人じゃないんですよ」と屈託ない笑顔を見せていたが、パブリックイメージを客観的にとらえ、期待に応えるような演技をしつつも、それを裏切るような役柄を演じることにも喜びも感じているようだった。『とと姉ちゃん』で演じた星野の姿が「最初坂口だと分からなかった」と言われたことに満面の笑みを浮かべていたことが印象に残っている。
その後も、前述したように『東京タラレバ娘』や『君と100回目の恋』では女子に憧れを抱かれるイケメン青年というパブリックイメージに近い作品に出演しつつも、昨年放送されたドラマ『模倣犯』では、自身初となる悪役であり、多面的な感情が要求される網川浩一(ピース) に挑むなど役柄の幅を広げている。