24時間TVドラマで再評価 沢尻エリカの魅力とは?
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そしてドラマ『盲目のヨシノリ先生』では、加藤シゲアキ演じる網膜剥離を発症し失明してしまった夫を、時に叱咤激励しながら献身的に支える役どころ。放送中からネットではその演技力を賞賛する声が続々と集まった。
「沢尻エリカの演技がもう何も言えなくなるくらい素晴らしくてほんと物語にのめり込む」「沢尻エリカさんの演技の瞬発力は本当に凄いよ。実力のある演者は相手も高みに引っ張る」など賞賛の声が集まる中、特に夫が病気で気が滅入り引きこもりになってしまった時に、「この屍!」と叱咤する場面は大きなインパクトを与え、「迫真の演技に涙が止まりませんでした!」という声が相次いでいた。
また内容から2005年のブレイク作を思い出す視聴者も多かった。「泣き顔みると『1リットルの涙』思い出すな」「やっぱり『1リットルの涙』で1リットル以上流させられた涙は嘘じゃなかった」という声が集まり、「こういう芯の強い健気な役やらせたらホントに輝く」「着飾った役よりノーメイクみたいな素朴な役のほうがいいなって思う。元々実力あるんだからこういう役をもっとやればいいのに」と健気な役柄を望む声も多かった。
騒動当時沢尻の不遜な態度の“洗礼”を浴びた中山秀征と再会した『シューイチ』をはじめ、最近出演した番組では騒動を笑いにしてしまうほどの余裕も感じさせるが、「いろいろと経験して乗り越えた感じでイイな!と思う」「あんなことがあったけど、こうしてまた同じ世界に戻れてるのはやっぱり天才なのか」という声も挙がるほど、約10年近くを経てスキャンダラスな色眼鏡で見られることが少なり、これからが本当に演技の力量で判断される勝負どころとなった。
「清純系から悪女まで演じるカメレオンぶりが本当に素晴らしい!」「沢尻エリカさんて演技しているとき、よく『この女優さん、誰だっけ?』と思う。『沢尻エリカ』が消えるというか…」という声もあるように、「沢尻エリカ」としては強い存在感を放っているのにも関わらず、役を演じると役柄によってさまざまな顔を見せる。
タイプ的に大竹しのぶを思わせるような役柄憑依型の大女優になっていくことに期待したいと思う一方、こちらの思いや想像をいい意味で裏切りあっと驚かせてくれることもまた期待してしまう。そんな唯一無二な存在の女優だ。