戸次重幸、手塚とおるらが自ら明かす、知られざる“バイプレーヤー”たちの素顔
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数多くの映画やドラマ、舞台に出演し、唯一無二の存在感で作品に華を添える“バイプレーヤー”にスポットを当てたムック本『バイプレーヤー読本』が発売。人気演劇ユニット・TEAM NACSの戸次重幸や、大ヒットドラマ『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』での怪演が話題を呼んだ手塚とおるら、注目の俳優たちがロングインタビューに応じ、自身のこれまでの役者人生や演技論を語っている。
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戸次重幸と手塚とおるは、巻頭インタビューに登場。戸次は、TEAM NACS結成秘話や東京進出まもない頃の偽らざる思いを、手塚は、盟友ケラリーノ・サンドロヴィッチとの思い出や演出家・野田秀樹との出会いといった役者人生の転機を、それぞれ赤裸々に明かし、さらには独自の演技論、俳優論を展開。
「もっともっとお芝居がうまくなりたい。この芝居はこの人にしかできないなとか、このセリフはこの人が言うから面白いんだよなって思わせることができる、それがうまい役者だと思うんです」(戸次)、「人間は過剰なもの。だからできるだけ過剰に演じたい。それが僕にとっての“リアル”なんです。過剰さをどう表現できるかが、僕にとって今いちばん大きなテーマですね」(手塚)など、ほかでは聞けない貴重な発言が収められている。
本書ではほかにも、佐藤二朗、小市慢太郎、川原和久、眞島秀和&山中崇(対談)、大倉孝二、緋田康人、津田寛治のロングインタビューも収録。キャリアを総括するとともに、俳優としての矜持やポリシー、今後の展望などをそれぞれの言葉で語っている。
また、作家・演出家の福田雄一、倉持裕、そして舞台演出家としても活躍中の俳優・白井晃が、作り手の目線でバイプレーヤーについての持論を披露しているほか、演劇系のライター陣が“劇団”や“映像作品”を切り口にバイプレーヤーの魅力を解き明かすコラムも読み応え十分。1冊読み終わる頃には、日頃観賞している映画やドラマが、より深く楽しめること請け合いだ。(文:泉英一)
洋泉社MOOK『バイプレーヤー読本』は、洋泉社より発売中。