2月8日公開の『ニシノユキヒコの恋と冒険』で稀代のモテ男・ニシノユキヒコを演じた竹野内豊が、1月27日、本作の公開を記念したファンイベントに井口奈己監督とともに登場した。

　竹野内にとって、本イベントは芸能人生で初めてのファンイベント。ファンにとっても超貴重な時間ということで、北は北海道、南は鹿児島、はては台湾からも女性ファン約200人が集結。女の園と化した会場に、ニシノユキヒコ然とした竹野内が颯爽と現れると、会場には悲鳴に近い歓声が響き渡った。

　先日開催された本作の完成披露試写会では、共演者の尾野真千子が「ぽっぽして芝居に集中できなかった」と、熱烈ラブシーンに触れたが、今回はその問題のシーンについて突っ込んだトークが展開された。

　竹野内自身、恥ずかしくて観られないと語る尾野とのキスシーンだが、監督曰く、キスシーンは台本になかったという。それなのに撮影中、いきなりはじまった熱烈キスに「あっ、キスした。やった！」と思い、周りのスタッフからは唾を飲む音が聞こえたとか。これに対して竹野内は「リハーサル後に『今の10倍でお願いします』と監督に言われ、子供じゃないからね。キスした方がいいのかな？ と勘違いしてしまった」と弁明に乗り出した。

　また、本作にちなみ、恋愛が上手くいくための特効薬は何か？ と聞かれると「ニシノユキヒコみたいな男に出会わないこと」と口をそろえる監督と竹野内。「ブラックホールみたいに全てを飲みこんでしまう男」と竹野内から評されるニシノとは一体どういう人物なのか？ 是非、映画館でその答えを見つけてほしい。

　本作は、芥川賞作家・川上弘美の同名短編集を、『人のセックスを笑うな』の井口奈己監督が映像化。真実の愛を探してさまようニシノユキヒコの恋と悲しみの道行きを、彼と恋愛関係をもった数々の女性たちの視点から描いた珠玉の恋愛映画だ。尾野真千子、成海璃子、木村文乃といった今をときめく女優陣の豪華キャスティングにも注目が集まっている。

　『ニシノユキヒコの恋と冒険』は2月8日より全国公開。