小栗旬がサプライズ登場で主演・藤森慎吾びっくり「だったら早く出てきてよ。うれしい!」
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15日に『MIRRORLIAR FILMS Season6』の公開舞台あいさつが行われ、短編映画『1/96』の主演を務めた藤森慎吾らが登壇。途中、監督を務めた小栗旬がサプライズで登場し、会場を驚かせた。
【写真】サプライズ登場した小栗旬監督にイジられる藤森慎吾
この日のイベントには、『1/96』より主演を務めた藤森慎吾、プロデューサーの伊藤主税、下京慶子が登壇。映画上映前にステージに登壇した藤森は、大勢の観客で埋まった会場内を見渡して「良かった! お客さんに入っていただいて。今日は心配しておりました、藤森ひとりで心細いなと思っていたので。ありがとうございます」と安堵の表情。
そんな中、あらためて観客に向かって「だいたいこういう時って監督が来ますよね。小栗旬は何やってるんですかね? 最初はみんなで舞台あいさつだね、なんて話をしていたんで。こっちも意気揚々と、バチッとスーツでも着て……と思っていたのに、藤森ひとりだなんてね」とボヤキはじめた藤森だったが、その流れで会場の観客からの質問を受け付けることに。
「僕、この映画をよく観ているんですけど、冒頭の方の藤森さんの演技がすごく硬く感じるんですが。あれはどういう芝居なんですか?」と語る男性客の質問を聞いていた藤森は、マスク姿の男性の声、そして全体の雰囲気から、その正体が小栗旬監督であると気づいたようで、「あれ……? え……? うそ!」とたたみかけると、「今日いたんじゃない! 知らなかった。どういうサプライズなの?」と興奮まじりに語るなど、驚きを隠せない様子。「だったら早く出てきてよ。うれしい!」を笑顔の藤森は、会場の観客に向けて「お客さんにもサプライズだったんでしょ?(女性のお客様に)なんで急に髪の毛を直しはじめているの?“わたし大丈夫かしら”って感じで」とツッコんでみせて会場は大笑い。
「ずっと(舞台あいさつを)聞いていました。すごい汗かいてますね」と語る小栗監督に、「そりゃそうですよ。なんとかひとりで頑張って盛り上げなきゃと思っていたんですから」と返した藤森。そして改めて藤森の芝居が硬かった、と小栗監督がいじりはじめると「あれは緊張ですよ。小栗監督がいて、スタッフの皆さんもいるしね」と藤森。さらに劇中での歩き方がぎこちなかった、と小栗監督が指摘すると、「ただまっすぐ歩くだけのことがあんなに難しいとは思わなかった」と振り返った藤森。小栗監督も「なるほどな、ただ歩くのってけっこう難しいことなんだなと。あの時僕もはじめて気付きました」と述懐しつつも、「ほんとにガチガチでしたね」と冗談めかして会場を沸かせた。
そんな具合に、立ち上がりこそ緊張でガチガチだったという藤森だったが、「そこからの伸びはすごかった。どんどんどんどん良くなっていった」と感心した様子で語った小栗監督。時には「小栗監督ならどう演じるんですか?」とアドバイスを求めるひと幕もあったようで、藤森もそれを芝居の参考にしていたというが、「でも途中から『あれ?俺がやれば良かったかな』と思った」と冗談めかした小栗監督の言葉に会場も大爆笑。「そりゃそうかもしれないけどさ、絶対にそんなこと言っちゃ駄目よ」とボヤく藤森の姿に会場はドッと沸いた。
そんな小栗監督だが、なぜ藤森に主演のオファーを出したのだろうか。「もともとは違う企画を考えていて。その企画のお父さん役を藤森くんにお願いしたいと思っていたんですよ。でも企画がどんどん変わっていく中で『1/96』にたどり着いたんですけど、以前の企画の時点でやってほしいと藤森くんに話していたので、だから引くに引けなくて。言っちゃった手前、仕方なく……(笑)」とジョークを交えて語る小栗監督に、藤森も「引くに引けないキャスティングってなんだ!? 数々の舞台あいさつがあるけど、監督が『引くに引けなくて』と言うなんて前代未聞だよ!」とツッコんでみせて会場を沸かせた。
その流れで「でもさっきの話の流れだと、もしかしたら藤森さんが撮る可能性もありますよね」と語る小栗監督に、「控室ではチャラ男の続編と言ってましたね」と明かした伊藤プロデューサー。それを聞いた小栗監督が「でもチャラ男の続編だったら俺は絶対に出ないですけどね。それはご自身でやってください」とキッパリ言い切って会場は大爆笑。とはいいながらも、そうしたシーズンごとに、作品と作品とのバトンタッチができるかもしれない『MIRRORLIAR FILMS』の可能性に、登壇者たちも口々に「面白いですね」と言い合っていた。
そんな大盛り上がりとなったこの日の舞台あいさつ。最後に小栗監督が「素敵な藤森くんを堪能していただきたいですし、他の4本の作品も非常に面白い作品となっておりますので、全部ひっくるめてこの短い中で作品を伝えていく面白さを味わっていただけたら嬉しいです」と語ると、藤森も「小栗監督が、これを『藤森慎吾の代表作にする』とまじめにおっしゃってくれたことが僕もものすごくうれしくて。撮影も、これからの自分のお芝居の仕事をしていく中で本当に貴重な体験をさせていただきました。本当に素敵な作品になったので、ぜひご覧になって感想を聞かせてください」と会場に向けてメッセージ。さらに「とにかく監督がサプライズで来てくれたことが本当にうれしくて。この間会った時には何も言ってくれなかったのに」と続けると、小栗監督も「サプライズだから言うわけない」と返してみせて、会場を沸かせ、舞台あいさつは賑やかなムードで終了した。
『MIRRORLIAR FILMS Season6』は公開中。