河合優実が主演する山中瑶子監督の映画『ナミビアの砂漠』より、主人公カナのコロコロ変わる表情がクセになる新場面カットが解禁。また、キャストが登壇するジャパンプレミアの開催が決定した。

　本作は、19歳で『あみこ』を発表し、史上最年少でのベルリン国際映画祭出品を果たした若き天才・山中瑶子監督の最新作。主演は、その『あみこ』に衝撃を受け、監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行った河合優実。才能あふれる2人の夢のタッグが実現した本作は、今年のカンヌ国際映画祭でも絶賛され、国際映画批評家連盟賞を受賞した。

　世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか？

　このたび、河合演じる主人公カナのコロコロ変わる表情がクセになる場面カット解禁された。笑顔で何かを書いているカナ、冷蔵庫から取り出したハムをそのまま頬張る瞬間を捉えたものや、はたまた殺気立った表情でするどい目つきのカナ、無気力に壁に寄りかかっているシーンなどが切り取られている。一見どこにでもいるような普通の女の子に見える一面もあれば、不安定な内面をのぞかせるようなカットなど、それぞれ全然違う表情が見ることができる。

　山中監督は「これまでに見たことのないような河合さんを見たくて、カナをあまり褒められた人ではない、ダメなところがあるキャラクターにしたかった。でも、そんなカナを好きになってもらいたい」と脚本を書き上げた。河合も「映画の主人公として、このキャラクター面白すぎると感じました。この主人公をスクリーンで観たい！と思いました」と語るように、異彩を放つカナというキャラクターを物語る場面カットとなっている。

　また、キャストの舞台あいさつ＆ティーチイン付きのジャパンプレミアが、8月22日に東京・TOHOシネマズ日比谷にて開催されることが決定した。18時30分の回の上映前にキャスト登壇の舞台あいさつが実施され、本編上映後に河合、金子大地、山中監督のティーチインが行われる予定だ。

　さらに、カンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアに続き、フィンランドのエスポー・シネ国際映画祭（8月23日～9月1日）、ドイツのハンブルグ映画祭（9月26日～10月5日）、オランダのCamera Japan（9月26日～10月6日）への出品が決定した。

　8月9日からは、数量限定でオリジナル・ポストカード付きのムビチケの発売がスタートする。詳細は映画公式HPにて。

　映画『ナミビアの砂漠』は、9月6日より全国公開。