相葉雅紀が10日、都内にて開催された第32回橋田賞授賞式に登壇。橋田賞受賞の喜びを口にした。

　橋田賞は、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に対して顕彰助成するもの。2021年4月に他界した脚本家・橋田壽賀子さんが設立した橋田文化財団が主催している。

　相葉は『ひとりぼっち ー人と人をつなぐ愛の物語ー』（TBS）で、心を閉ざして生きる青年が、人とのふれあいで人生に前向きになっていく様を見事に演じ、『今日からヒットマン』（テレビ朝日）では、コミカルながらも繊細な演技で視聴者を魅了した。

　相葉は「橋田賞をもらえるなんて本当に夢にも思っていなかったので、本当にうれしく思っています」と喜び。続けて「今までは『何か受賞されたことありますか？』と聞かれたときに、『ベストジーニスト賞です』の一本槍でやってきた」と明かし「これからは『ベストジーニスト賞と橋田賞です！』と胸を張って言いたいと思います」と声を弾ませた。相葉は「この橋田賞を力に変えて、これからもひとつひとつ真摯に一生懸命向き合っていきたいと思います」と言葉に力を込めた。

　橋田賞新人賞を受賞した趣里は、連続テレビ小説『ブギウギ』（NHK）で、戦後の混乱期を明るく前向きに生き抜く主人公・福来スズ子役を熱演し、歌も踊りも一生懸命に演じている姿に多くの視聴者が魅了された。また『東京貧困女子。ー貧困なんて他人事だと思ってたー』（WOWOW）では、取材の中で貧困という現実と向き合い葛藤する編集者を演じ、演技の幅広さを見せた。

　趣里は『ブギウギ』を振り返り「本当にすべてのキャスト・スタッフのみなさん、視聴者の皆様に支えられて私は今この場に立つことができているな、と強く感じています」と感謝。「お芝居・歌・踊り・関西弁と、はじめはほんまにどないすんねん！という感じだった」と笑いながら「無事に関西弁もまだ抜けずにおります。新しい世界を見せていただいて感謝の気持ちでいっぱいです」としみじみ語った。

　また、趣里は1年の撮影はいろいろな気持ちになることがあったと言いつつ「エンターテイメントが持つ力を信じて、視聴者の皆様の声に支えられて、福来スズ子として1年間走り抜けられたことは本当に人生の財産になりました」と述懐。最後に趣里は「これからもこの賞に恥じないように、人と人とのつながりを大切にして、日々を丁寧に歩んでいけたらいいなと思っております」と気持ちを口にした。

第32回橋田賞受賞一覧は以下の通り。

■橋田賞大賞
・該当なし

■橋田賞
・『ブラッシュアップライフ』（日本テレビ）
・『ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―』（TBS）
・連続テレビ小説『らんまん』（NHK）
・相葉雅紀
・神木隆之介
・北川景子
・バカリズム
・大下容子

■橋田賞新人賞
・浜辺美波
・趣里

■橋田賞特別賞
・井上順

■野村昭子賞
・大方斐紗子