テレビ東京の2024年4月編成説明会が11日にテレビ東京本社にて開催。この4月に創設60周年を迎えるテレビ東京のコンテンツ戦略局コンテンツ編成部長・工藤仁巳は、「テレ東らしいタイムテーブル」を改めて意識し“トガったこと”を仕掛けていくと意気込むと、注目番組としてWOWOWと共同製作を行なうドラマ8『ダブルチート 偽りの警官 Season1』をあげ、主演を務める向井理がサプライズで登場した。

　『ダブルチート 偽りの警官 Season1』は、テレビ東京とWOWOWが初タッグを組んだクライムエンターテインメント。交番勤務の警察官と、法で裁けない詐欺師に詐欺を仕掛ける“詐欺師K”という二つの側面を持つ多家良啓介（向井）が、活躍する姿を描く。

　向井は「番組編成説明会に俳優が呼ばれるなんてことがあるんですね」と驚いた顔を見せると、脚本を読んで「とてもリアルで生々しい展開だなと思いました」と感想を述べる。本作に携わるようになって「毎日いろいろな詐欺が行われているんだな」と実感するようになった向井は、「こうしたリアリティをエンタメの力でごまかすのではなく、しっかりリアリティを突き詰めていけるようなドラマにしたい」と意気込みを語る。

　現在撮影中だという本作。向井は「毎回いろいろなゲストが出演して、いろいろな詐欺と対峙します」と見どころをあげると「毎回詐欺の題材によって、まったく違う顔を見せるので、一つのドラマで、さまざまな顔を表現しているような感じ」とやりがいのある作品であることを強調していた。

　また、テレビ東京開局60周年記念特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』について、祖父江里奈プロデューサーは「テレビ東京とは思えない豪華な方々に集まっていただきました」と妻夫木聡＆渡辺謙のダブル主演で送る作品について胸を張ると「北川悦吏子さんのオリジナル脚本です」と説明。

　類まれなる才能を持つものの、メスを握ることができなくなった外科医の佐倉陸（妻夫木）と、余命宣告されたがん患者・成瀬翔（渡辺）の物語。祖父江氏は「渡辺謙さんはご自身も病気をされた経験があるので、病気の役柄は受けないとお聞きしていたのですが、北川さんも病気を患っているなか、謙さんとお話をされて、参加いただけたんです」と裏話を披露していた。

　改編率は、ゴールデン帯17.0％、プライム帯14.9％、全日で7.6％となっている。