<第46回日本アカデミー賞>安藤サクラ、最優秀助演女優賞受賞で涙! 子育てと撮影の両立に悩みつつ「大好きな現場にまた戻りたい」
「第46回日本アカデミー賞授賞式」が10日、都内で開催され、映画『ある男』の安藤サクラが最優秀助演女優賞を受賞。安藤は本作の現場で、自信を失い女優を辞めようかなと思っていたことを主演の妻夫木聡からばらされ「恥ずかしくて、格好悪いと思っていたので、混乱で涙が出てきてしまいました」と心境を語った。
【写真】安藤サクラ、最優秀助演女優賞受賞で涙!
『ある男』は、芥川賞作家・平野啓一郎のベストセラー小説を、映画『愚行録』『蜜蜂と遠雷』など世界的に高い評価を受けた石川慶監督が映画化した「愛」と「過去」をめぐる感動ヒューマンミステリー。安藤は、妻夫木聡扮する城戸章良に夫の身元調査を依頼する谷口里枝を演じた。
安藤は「いつも原作がある作品をやるときは、割り切ることが多いのですが、今回は原作を参考書のように持ち歩きながら、すごく考えました」と特別な作品だったことを明かすと「すごく緊張したし苦しかった」と胸の内を吐露。共演の妻夫木から、自信を失ってしまったことで「やっぱり女優に向いてない。この作品で女優引退しようと思っている」と相談していたことを明かされると、苦笑いを浮かべた。
そんな安藤だったが、第39回『百円の恋』、第42回『万引き家族』での最優秀主演女優賞に次ぐ、最優秀賞を受賞。「やめようと思っていたことをばらされると思っていなかったので、恥ずかしくて格好悪いなと思って壇上にいた」と表情を崩すと「混乱で涙が出てしまいました」と正直な胸の内を明かした。
さらに「この作品の現場の最中に『やっぱりすごく現場が好きなんだな』と実感しました」と語ると「自分ができる、できないと悩んで押しつぶされそうになっても、死ぬわけではないし、くよくよしているよりも現場にいる方がよっぽどいいと思えました」と気づきが多かった作品だったと振り返る。
一方で「いまのところ私にとって、子育てと撮影はうまくできない」と悩ましい顔を浮かべると「それは撮影のシステム的なことでもあるので、私がどうしたらいいのかは分かりませんが、家族会議をしながら、みんなで協力しながら、悩みつつ頑張って、また大好きな現場に戻れたらいいなと思っています」と前向きな言葉を発していた。
■優秀助演女優賞(★が最優秀賞受賞者)
★安藤サクラ『ある男』
有村架純『月の満ち欠け』
尾野真千子『ハケンアニメ!』
清野菜名『ある男』/『キングダム2 遥かなる大地へ』
永野芽郁『母性』
松本穂香『“それ”がいる森』