窪田正孝、『マイ・ブロークン・マリコ』で永野芽郁と5年ぶり共演 シイノの “水先案内人“を好演する本編映像解禁
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女優の永野芽郁が主演する映画『マイ・ブロークン・マリコ』より、親友の遺骨を持って旅に出た主人公シイノ(永野)が、道中で青年マキオ(窪田正孝)と出会うシーンを切り取った本編映像と場面写真が解禁された。
【動画】永野芽郁と窪田正孝が5年ぶりに共演 『マイ・ブロークン・マリコ』本編映像
平庫ワカの同名漫画をタナダユキ監督のメガホンで実写化する本作は、やさぐれたOL・シイノトモヨが親友の遺骨と共に旅をする姿を描く。先日、カナダ・モントリオールで行われたファンタジア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞した。
うっ屈した日々を送るOL・シイノトモヨは、テレビのニュースで親友のイカガワマリコが亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うため、強奪した遺骨を抱いてふたりで旅に出ることに…。
解禁された本編映像では、マリコの遺骨を抱え、バスで岬に向かったシイノが、到着して早々、ひったくり犯からかばんを奪われてしまう。そこに、釣り道具を持ったマキオ(窪田)が現れる。「大丈夫ですか?」「大丈夫に見えるかよ!」「大丈夫に…見えますね」。シイノの心配をする優しさを持ち、一方でどこかひょうひょうとしてつかみどころのないキャラクターだ。
そんなマキオにシイノも思わずあきれ顔。「大丈夫なわけあるか!」と全力でツッコむ。そうこう話している間に、マリコからもらったたくさんの手紙の束も一緒に奪われてしまったことに気付き、大事な遺骨を置いたままひったくり犯を追いかけ猪突猛進にダッシュする―。
『ふがいない僕は空を見た』『ロマンス』に続き、タナダユキ監督作へ3度目の出演となる窪田。主演の永野とは『僕たちがやりました』(2017/カンテレ・フジテレビ系)以来5年ぶりの共演となる。
何かに突き動かされるように、親友の遺骨を持って知らない土地を訪れ危険な目に遭うシイノに対し、真摯(しんし)に向き合うマキオは、自身もつらい経験をした過去を持つ。自分ごとのように他人に目を配り優しく手を差し伸べる姿に、原作ファンからは「まるでスナフキンのよう」だと捉える声も上がっている。
解禁された場面写真でも優しい視線を投げかけるマキオ。どこか哀愁を感じさせる背中も、孤高の旅人スナフキンを感じさせる。
窪田は、演じた役どころについて、「過去を背負っていて、岬に来る人たちを監視している」ようだと分析し、「人と違う時空に住んでいるような感じを出したくて演じていましたね」と語る。
そんなマキオが作品の中でも特にお気に入りのキャラクターだと語るタナダ監督は「ちゃんと傷つき、それでも生きてきた人だからこそ言える言葉を、マキオとして確かに紡げる人、それが窪田正孝さんでした。そんな彼だからこそ、放つ言葉に真実味と優しさが溢れたんだと思います」と明かしている。
窪田はまた、久しぶりの共演となる永野について「大人の女性になっていてびっくりした。シイノ役はプレッシャーだったと思うが、また新しい永野芽郁が見れた」と称賛。劇中でシイノを優しく見守るマキオ同様、温かな視点で永野との共演を振り返った。
映画『マイ・ブロークン・マリコ』は、9月30日より全国公開。