古田新太×天海祐希『薔薇とサムライ2』は「新しいキャストとどうふざけるのか考えるのが楽しい」
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俳優の古田新太と天海祐希が共演する劇団☆新感線の秋公演SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ2ー海賊女王の帰還ー』の取材会が行われ、古田と天海、さらに新感線の舞台に初出演となる神尾楓珠が作品についての意気込みなどを語った。
【写真】古田新太、天海祐希、神尾楓珠登場!『薔薇とサムライ2』取材会の様子
劇団☆新感線の大人気シリーズ『五右衛門ロック』のスピンオフ作品として、2010年に上演された『薔薇とサムライ〜GoemonRock OverDrive〜』は古田演じる石川五右衛門と、天海演じる女海賊アンヌが生バンドのロックに乗せて大暴れし、観客を興奮の渦に巻き込んだ。今秋、その続編『薔薇とサムライ2ー海賊女王の帰還ー』が堂々登場。コルドニア王国の国王となったアンヌが、再び五右衛門と共に新たな危機に立ち向かう。
本作が決まった時の感想として、古田は「石川五右衛門はもう5回やってるから飽きてるんですよね」とコメント。「どう頑張っても勝つという決まったキャラクターだから。12年ぶりにゆりちゃん(天海)とコンビの役をやること、新しいキャストたちとどうふざけるかを考えるのは、今稽古していて楽しいです」と話した。天海は「だいたい4年ごとに新感線に出演していて、今年も新感線イヤーがやってきて有難いなと思います。こういう世の中でみなさん不安と隣り合わせのなか、『明るくスカッとした気持ちで帰ってもらえるのは“薔薇サム”ですよ』と言われて、その通りだなと思いました。今お稽古をしていて、『やっぱり“薔薇サム2”で間違いないな』と思っています」と話した。さらに新感線初出演の神尾は「一度しか舞台出演がなく、普段は映像の仕事が多いので、舞台の中でも最高峰の劇団☆新感線さんとご縁があるとは思わず驚きました。不安でしたがお誘いいただいたからには、自分なりにできることをやって、古田さん天海さんの背中を見て学べたらと思います」と語った。
古田と天海の久しぶりの共演に関して、古田は「信用している大ファンの女優さんなので、一緒にやっていてすごく楽しいです」、天海は「私の中では古田さんがいてくれるというだけで、勝ったも同然なんですよ! 色々なことが起こっても、古田さんの存在が全てチャラにしてくれる、というくらいの力があるので。そのなかで私は気負わず伸び伸びと4年ぶりの新感線を楽しんでいます」とお互いの信頼を感じさせた。
本作のみどころについて、古田は「ざっくり言うと、前作で五右衛門の手助けもあってアンヌは女王様になったのですが、若い人たちに大きな役目を譲っていこうとしている、まあ代替わりの物語。分かりやすい勧善懲悪ものであり、世代交代を軸にしたお話です」と内容について語った。天海は「『世代交代しろ』と暗にいわれていると私は受け止めていて、作品で肩をたたかれることがあるんだと思った次第です。本当に新感線は最後の出演になるかもしれないので、ぜひ大阪の方にも足を運んでいただけたらと思います。そして世代交代させられる…」と振られた神尾は「いやいや、荷が重いです(苦笑い)。僕らもおんぶに抱っこではなく、頑張らなきゃいけないなという気持ちです」と語った。
最後に大阪公演に向けて、古田は「最初に勧善懲悪の分かりやすい話と言いましたけど、実はヨーロッパの情勢を鑑みたり、日本の政治のことを考えたりすると深読みもできる話になっています。コロナの感染者数が増えてきてますが、我々も充分気をつけて稽古して、しょうもない話を持ってくるので、ぜひ皆さんお越しください」、天海は「こういう状況だからこそ楽しいものを体験したいという思いはみなさん一緒ですよね。12年ぶりにアンヌと五右衛門が戻ってきますし、フレッシュな面々も揃っているので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」、神尾は「この作品自体すごいパワーがあって、最後はスカッとなり、確実にエネルギーをもらえると思うので、ぜひそのエネルギーを受け取ってもらえたら嬉しいです」とそれぞれ意気込みを語った。
2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演 SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ2ー海賊女王の帰還ー』は、富山・オーバード・ホールにて9月9~11日、新潟・新潟県民会館 大ホールにて9月22~25日、大阪・フェスティバルホールにて10月5~20日、東京・新橋演舞場にて11月1日~12月6日上演。