俳優の成田凌が主演を務め、女優の前田敦子が共演する三木聡監督最新作『コンビニエンス・ストーリー』より、本予告とポスタービジュアルが解禁された。

【動画】『コンビニエンス・ストーリー』本予告

　本作は、欲しいものが何でも見つかる不思議なコンビニエンス・ストアを入り口とした異世界アドベンチャー。『くれなずめ』（2021）で初共演し、息ぴったりの演技を見せた成田と前田が、本作では不思議な距離感のキャラクターで再共演を果たしている。

　スランプ中の売れない脚本家、加藤（成田）はある日、恋人ジグザグ（片山友希）の飼い犬“ケルベロス”に執筆中の脚本を消され、腹立ちまぎれに山奥に捨ててしまう。後味の悪さから探しに戻るが、レンタカーが突然故障して立ち往生。困った加藤は霧の中にたたずむコンビニ「リソーマート」で働く妖艶な人妻・惠子（前田）に助けられ、彼女の夫でコンビニオーナーの南雲（六角精児）の家に泊めてもらう。しかし彼を待ち受けていたのは、惠子の誘惑、消えたトラック、鳴り響くクラシック音楽、凄惨な殺人事件、死者の魂が集う温泉町…加藤はすでに、現世から切り離された異世界にはまり込んだことに気づいていなかったー。

　本予告は、主人公の脚本家・加藤（成田）がコンビニの冷蔵庫をのぞきこみ“誰か”と目が合う場面からスタート。加藤はふとした衝撃で冷蔵庫を抜けて、なんでも手に入る不思議なコンビニに迷い込んでしまう。そこで店員を名乗る妖しげな人妻・惠子（前田）と、惠子の夫で束縛系の変人・南雲（六角）と出会い、なぜか3人で奇妙な共同生活を送ることに。

　映像ではその後、ガソリンまみれになる加藤と惠子、加藤に口付けをせがむ惠子、森の中で指揮をする南雲など、三木監督らしいバラエティ豊かなシーンの数々が次々と映し出されていく。果たして、悩める脚本家、妖艶な人妻、束縛系変人夫の奇妙な三角関係の果てに待つのは、喜劇か悲劇か。濃厚な存在感を発揮する豪華役者陣が織りなす、異世界でのドラマに期待が高まる予告となっている。

　ポスタービジュアルは、売れない脚本家（成田)、妖艶な人妻（前田)、束縛系変人夫（六角)のほか、体当たりでオーディションに挑む女優（片山友希)、下心丸出しのエロプロデューサー（岩松了)、情緒不安定な映画監督（渋川清彦)、現金な映画会社社員（ふせえり)ら個性的なキャラクターの面々が、時空がねじれて怪しいオーラ漂うコンビニに吸い込まれるかのように描かれた、奇妙な世界観を連想させるデザインとなっている。

　なお本作は、6月10日より特製ポストカード（先着特典）付きムビチケ前売券を、テアトル新宿ほか上映劇場（※一部劇場を除く）にて発売。オンライン購入者には、ムビチケオンライン特典として特製スマホ壁紙2種類がプレゼントされる。

　映画『コンビニエンス・ストーリー』は、8月5日より全国公開。