井上芳雄主演『奇蹟』、いよいよ初日「これまで経験したことがない謎が多い台本」
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【井上芳雄】
これまで経験したことがない謎が多い台本で、一読しただけでは想像もつかない・・・というのが最初の印象でした。でも、多くの可能性を秘めている作品だとも感じました。「今」と確実につながっている新作に取り組めるのは本当に贅沢で幸せです。それこそ、「奇跡」のように思えます。お客様にも、一緒に物語の謎解きを楽しんでいただきながら、思ってもみなかった豊かな泉のようなものを見つけていただきたいですね。今回、皆様にはご心配とご迷惑をおかけしてしまいましたが、いよいよ新たな初日が開幕します!劇場でお待ちしています。そして、今回はもちろんストレートプレイなのですが、3曲のオリジナル曲も劇中で歌います。こちらも是非お楽しみに!
【鈴木浩介】
井上芳雄君とは、同じ福岡県出身で同じ高校出身という間柄。コロナ禍を通して、いろいろな経験も共有してきましたし、今回のバディコンビを組むにあたっての絆はとても強くなったと感じています。説明セリフが多いので、それをどう表現していくかが課題ですが、演出の寺十さんが仰った「想さんの戯曲を信じて、それを喋ることに徹すれば心地よくなってくる」という境地を目指しています。舞台はお客様が来てくださって初めて完成するものです。皆さんにとっても大変な状況とは思いますが、是非劇場に足を運んでいただけたら幸せです!
【井上小百合】
いろいろな要素が詰まった複雑な戯曲なので、当初は実際にどう演じたらいいのか、、、どうしても答えを探そうとしていたんです。でも、作者の北村想さんが「ツジツマが合うものを作ってしまったらつまらない」と仰って、「なるほどなあ、人生に答えなんてないよなあ」と思いました。まるで稽古場の全員が「迷いの森」に入り込んだみたいだったんですが、アイデアを持ち寄って皆で探りながらワークショップのように稽古を進める感覚が本当に楽しくて!大事なのは、答えや結果ではなく、『楽しんだ時間』なのかもしれないなあとふと思いました。劇場で、お客様も一緒に森に迷い込んだ感覚になって楽しんでいただきたいです!お待ちしています!