第34回東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞とスペシャル・メンションを受賞した、俳優の池松壮亮と女優の伊藤沙莉がダブル主演する映画『ちょっと思い出しただけ』が、2022年2月11日より公開されることが決定。予告映像、ビジュアル8種、場面写真が解禁された。

　本作は、コロナ禍という時代性をまとった新しい形のちょっぴりビターなオリジナルラブストーリー。ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観が、ジム・ジャームッシュ監督の映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた楽曲「ナイトオンザプラネット」をもとに、松居大悟監督が現代を反映させつつ描いた。けがでダンサーの道を諦めた照生（池松）とタクシードライバーの葉（伊藤）の2人を中心に、関わる登場人物たちとの会話を通じて都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を、繊細かつユーモラスに映し出す。

　予告映像は、照生（池松）と葉（伊藤）がタクシー内でケンカする場面からスタート。続いて、葉の「ずっと会話になんてなってなかったのかもね…ずっと」という一言を皮切りに、二人の幸せで充実していた日々が切り取られていく。しかし、 “二度と戻れない日々”という切ないコピーが表示されると、クリープハイプの主題歌「ナイトオンザプラネット」が流れる中、二人がそれぞれの道を歩み始めていく様子が映し出される。二人の「ある一日」を描いた6年間が凝縮された、美しくも切ない予告映像に仕上がっている。

　チラシビジュアル8種は、照生（池松）と葉（伊藤）がこっそりタクシーを使ってドライブデートを楽しむ姿、小さな鉢植えを手にふざけ合いながらデートに向かう場面、手をつないでアパート前の階段を駆け下りる幸せそうな姿、水族館で秘密の時間を過ごす場面など、二人の何でも無い一日が切り取られたもの。なお、この8種のチラシは公開劇場でランダムに配布される予定。

　場面写真は、池松、伊藤のほかに、公園で妻を待ち続ける男ジュン役を演じる永瀬正敏、主人公2人の行きつけのバー「とまり木」のマスター役を務める國村隼、「とまり木」の常連客フミオ役の成田凌、照生のダンス仲間である泉美役を演じる河合優実、ミュージシャン役を務めたクリープハイプの尾崎世界観などを捉えている。

　映画『ちょっと思い出しただけ』は、2022年2月11日全国公開。