レディー・ガガが主演を務めるリドリー・スコット監督の最新作『ハウス・オブ・グッチ』より、世界屈指のファッション・ハイブランド“GUCCI”の一族をたどる特別映像＜レガシー編＞が解禁された。

　本作は、世界的トップブランドの元祖と呼ばれるGUCCIの創業家一族崩壊を巡る、闇に包まれた真実を描くサスペンス。サラ・ゲイ・フォーデンの『ハウス・オブ・グッチ　上・下』を原作に、グッチ一族の確執とその中で起きたマウリツィオ・グッチ殺害事件が描かれる。
　
　解禁されたのは、主要キャストたちのコメント共に、“GUCCI”の一族をたどる特別映像。

　今からちょうど100年前、高級レザーグッズ店としてイタリアで創業し、家族経営で世界的なファッションブランドへと成長したGUCCIだが、現在のブランドにはグッチ家の人間は一人もいない。

　映像では、「グッチはイタリアを代表する“王朝と呼べる”企業の一つだった」（ガガ）、「一族は権力を巡って熾烈な争いをしてたんだ」（アダム・ドライバー）などのコメントをはさみながら、グッチ一族の関係や確執の歴史を紐解いていく。
　
　また随所に挟まれる本編シーンからは、GUCCIという富と名声に翻弄され、醜くも情熱を感じさせる権力争い、そして一人また一人と墜ちていく登場人物たちの悲劇が見て取れる。

　新場面写真には、創業者の孫であるマウリツィオと結婚した野心家のパトリツィアが、グッチ家の一員として堂々と振る舞う姿を収録。権力と名誉を求めるパトリツィアは、これまで家族経営だったグッチ一族に、新しい血として組織の中に入り込み、会社経営に興味のなかった夫のマウリツィオや、マウリツィオの従兄パオロ・グッチ（ジャレッド・レト）を上手くコントロールすることで、GUCCIのトップにのし上がろうと試みる。しかし、そんなパトリツィアの存在が、なんとかバランスを保っていた一族たちの関係に亀裂を生み出し、家族同士での権力争いは、徐々に一族崩壊への一途をたどっていく…。

　場面写真には他にも、パトリツィアの精神的な支えとなる占い師ピーナ（サルマ・ハエック）、パトリツィアとマウリツィオの仲を引き裂く愛人のパオラ（カミーユ・コッタン）など、グッチ一族の運命を狂わす魅惑的で個性あふれるキャラクターの姿が切り取られている。

　監督のリドリー・スコットは「興味をそそられる家族の歴史だ。グッチ一族はファッション界におけるイタリア王室のような存在で、家族内から破滅が始まり、拡大した。面白くないわけがない」と語るように、人々の興味を引きつける魅力的な題材を見事にエンターテインメントへと昇華。パトリツィアを演じるレディー・ガガは「この作品を観ると、純粋に良い時間を過ごせるのではないかと思うの。起伏の激しい展開で、どのシーンも楽しめる。リドリーは芸術的なアプローチで製作するが、最終的には観客が楽しく過ごしてほしいという思いで魔法をかけているのよ」と話している。

　映画『ハウス・オブ・グッチ』は、2022年1月14日より全国公開。